興徳寺の情報交流

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興徳寺の情報交流-住職のひとりごと

第101号(復刊第26号)平成25年秋彼岸

 

 「今年は、特別暑いですね〜」と毎年言っている檀家のおばあさんに「去年だって暑かったけど、それを忘れているだけだヨ〜」と答えておりましたが、今年の猛暑は確かに、近年にないものでした。
 バイクでお盆のお経廻りをしていても、気持ちよく風を切って走るはずが、熱風! ということが何度かあり、こんなこと初めての経験でした。「特別暑い夏」いつまで続くのでしょうね?

  「暑い日」といえば、今年の『川施餓鬼』、猛暑をもエネルギーに変えてしまう元気な子供たちの歓声が境内に響き渡りました。
 当初、応募者が少なく、小さな子供さんがおられるご家庭に片っ端から声をかけて歩きましたが、最終的には例年を大幅に上回る103名の参加者をいただきました。
 「よいことをしているのに・・・」とか「無料なのに・・・」などの言葉は思い上がりに過ぎず、やはりたくさんの元気な子どもに来ていただく、ということがまずは大事なことと思います。
 そうでなければ、「子どもたちを喜ばせたい」と、ただそれだけのために、連日汗を流してくださった44名のスタッフの苦労が報われません。
 『お寺で遊ぼッ!』をテーマに、子どものためのイベントを始めて6年になります。
楽しんでもらうことはもちろんですが、霊魂の存在に思いを馳せ、お経を読み、そして燃えている火を運ぶ。本物の炎の美しさと、迫力を畏敬の念をもって感じることも、貴重な体験となるはずです。
 長老に伺ったところ、ムカシはこの村でも4ケ所で『川施餓鬼』が行われていたそうです。
それが、今はただひとつ。本筋を見誤ることなく続けてゆきます。

 最近「お父さんに似てきましたネ」と言われることがあります。顔つきよりも、声の質やフンイキが似ているのかもしれません。
 父は、小学校2年で生母と死別、その遺言によって興徳寺の小僧となりました。
当時の徒弟関係はそれはそれは厳しいものでしたが、よく耐え、学徒動員では南方戦線に配属となり、九死に一生を得て復員しました。
 趣味や道楽とは無縁の人で、唯一の楽しみは酒、母も私もそのことでは辛い体験もしました。
でも弱者に対しては優しく、権力に対しては徹底的に強く、そんな父が私の誇りでもありました。ありがたいことだと思います。

 お盆が終わると、もうお此岸の準備です。お塔婆の申し込みをなるべく早めにお願いします。
字は下手ですが、楷書で丁寧に書くことだけを心掛けています。

今回のイラスト、神戸の同級生、藤本清子さんでした。