興徳寺の情報交流

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興徳寺の情報交流-紙上法話

第87号(復刊第12号)平成22春お彼岸

今できることを せいいっぱい やりなさい

手の中にあるものを使って
 行けるところまで 行きなさい

その先や帰り道の心配はいらない 行けるところまで行ったならば
  そこでまた 与えられる
   あなたはそうやって
    ここまできた

  先を怖れて 動かぬならば
 手の中のものは 消えるだろう

  安心して行けるところまで
    行きなさい

   あなたは永遠に
「与えられる今」に在るのだから       おかざわ ゆめこ 

「だいじょうぶのレシピ」より引用

 

 私達は、とかく他人と比べて、「自分にもあんな才能があったらなぁー」と思ったり、「これがないから、できない」などと言い訳します。
ですが、今、私にあるものは何か? を考えてみましょう。

お金はない、学歴もない、才能もないけれど、健康な体、よき仲間、少しばかりの特技と好奇心・・・何でもいい、その持ち合わせたものでとにかく前に踏み出しましょう。
余計な心配はしないこと。

 おかざわゆめこさんは、裾野市を拠点に活動しているヒーリングアーテイスト 、絵を描き、詩を書き、はたまた自作自演のCDを製作、展覧会や講演会などで、日本中を忙しく飛び回っています。
このゆめこさん、実は住職の同い年の幼馴染です。幼い頃両親が離婚、興徳寺のすぐ近くの父親の実家に預けられ小学校4年までを過ごしました。
父親が再婚し引き取られたものの虐待〜自殺未遂をくりかえし、家出・・・その後結婚して3つ子の母となるも、子供を引き取り離婚・・・

そんな彼女に私がいつも勇気づけられたのは、逆境の中、まさに手の中にあるものを使って明るく生きている姿であり、彼女の口癖「だいじょうぶ」という言葉でした。
後にそれが彼女の深い「信仰心」の裏づけであったということに気づかされたのです。

日蓮聖人、『法華題目鈔』の一説

―――夫仏道に入る根本は信をもて本とす。
(略)
さればさせる解なくとも、南無妙法蓮華経と唱ふるならば悪道をまぬかるべし―――

仏様の道に入ろうとするのに、一番大事なことは信ずるということです。
(例え難解な教えが)理解できなくてもお題目を唱えることによって、守られるのです。

仏さまを信じ、だいじょうぶ、と信じてください。
必要なときに必要なものが与えられ、必要な人に会わせていただけます。

あなたは永遠に「与えられる今」にあるのですから。


【写真提供 高瀬幹雄】