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興徳寺の情報交流-紙上法話

第98号(復刊第23号)平成24年暮れ

君の幸せは わたしの幸せ

万華鏡   神谷真理子

君が泣けば
わたしも泣き
君が笑えば
わたしも笑う
君が怒れば
わたしも怒り
君が喜べば
わたしも喜ぶ
そんなわたしは
鏡のよう
だから
君の幸せは
わたしの幸せ

詩集「たったひとつが美しい」より

神谷真理子さん・詩人・ 昨年処女詩集「たったひとつが美しい」を神楽サロン出版より発行

 

『鏡の法則』というものがあります。「あの人は、何だか嫌だなぁ」と感じていると、相手もあなたのことを嫌な感じの人と思っている。又、「あの人は、苦手のタイプだなぁ」と敬遠してると、相手も同じくあなたのことを苦手のタイプと思っている。周りの現象は すべて あなた自身の 心を写す鏡のようなものなのです。
 幸せな人の周りは幸せな人ばかり、いつも人の悪口ばかり言っている人の周りには、そういう人が集まってきます。

この詩の作者のように、他人の悲しみも喜びもすべて我がことのように受け入れられる人は、とても幸せですね。でも現実には、心のどこかで許せない人の存在を抱えている人も多いのではないでしょうか。

日蓮聖人のお言葉です。
釈迦如来(しゃかにょらい)の御(おん)ためには提婆達多(だいばだった)こそ第一の善智識(ぜんちしき)なれ。今の世間を見るに、人をよく成すものは方人(かとうど)よりも強敵(ごうてき)が人をば よくなしけるなり。
――提婆達多(お釈迦様の命を狙った 悪人の代名詞ともいわれている人)こそ、お釈迦様のためには、もっとも大切な人(善智識)といえます。世間の例をみても味方(方人)よりもかえって強敵のほうがその人をよくする働きをするものです――
 続けて、御自身の命を狙った者たちの名前を挙げ――この方たちの存在があったからこそ、私は法華経の行者になることが できたのです――と・・・

「幸せとは、すべてのことに感謝できている 心の状態」だそうです。
もし許せない人がいたなら、まずは、許せないと思う自分自身を許すことから始めてみましょう。それは、あの時点での自分の心を写した鏡かもしれません。必要だから与えられたのだ、と認め、やがて感謝に変われたら、それが幸せ。

「私の幸せが、君の幸せ」に繋がりますよう・・・