そろそろ梅雨に入りそうな気配です。
2ケ月も前のことです。 息子が血相変えて飛んできて 「おとうさん、大変だッ! 池に鳥が入っちゃっているヨ」
行ってみると アマゴの池に アヒルを小さくしたような黒い鳥が泳いでいます。
「カワウだッ!」
目撃情報はありましたが 実物を見るのは初めてです。
しかし感動しているような場面ではありません。 大切なアマゴが食べられてしまっている。
魚の数が減っているし、傷ついて死んでいる魚を時折見かけましたが、すべてコイツのせいだ! どうやって捕獲しようかと思いましたがこれといった術もなく、たまたま友人の息子が来ていたので 大の男3人で 石を投げつけるという まったく原始的な方法で・・・
潜る~しばらくすると顔を出す~すかさず石を投げる~また潜る・・・の繰り返し、
誰もいなかったけど 見たら笑ってしまうような光景です。
顔を出すのはほんの一瞬だし、鳥の頭など小さな的に当たるものでもない、
30分も繰り返してようやく 息子の一発が命中して 何とか捕獲することができました。
池には40cm間隔くらいに テグスが張り巡らしてあって サギという鳥なら これで防げるのですが、カワウには通じないことが判明し、さらにその間に入れて 20cm間隔にしました。
もうダイジョウブだろうと思っていた ある朝、なんと 池に2羽のカワウが泳いでいる・・・
「2羽か~」と 息子を呼びに行こうと思ったその瞬間、信じられないことが!
2羽が一斉に羽ばたいて そのまま空中に飛び立ってしまったのです、20cm角の網目などなかったように。
まるで マジックを見ているようでした。
カワウ(川鵜)・・・飛ぶ、泳ぐ、潜る、20cmの網をくぐり抜けてはばたく・・・神出鬼没の怪鳥! ホントに正直 そう思いました。
私は知らなかったのですが、河川に放流した鮎などにこのカワウの集団による大きな被害が出ているそうです。
カワウと人間のイタチごっこ・・・ とにもかくもこれ以上の被害を防ぐため、見た目は悪いけど、とりあえず、5cm目の網を全面に張りました。
そして 抜本的な対策として、池の面積を狭くして 完全に網で蓋をする、という工事を行ったのです。
大雨のとき、土砂が入らないよう ゲートをつけた
泳ぐ魚の群れを見ることだけが楽しみで この池を造りましたが、網でとても見にくくなりました。
これをどう解決するか? もう一工夫 必要です。
最近 イノシシの出没の跡が 境内にあちこちに見られます。
1週間ほど前の午後、池を見に行ったら、大きな動物が・・・ イノシシ?と思ったら 角がある、
カモシカでした。
シカというけど 鹿ではなく ウシ科、天然記念物です。 植樹したばかりの木の芽は食べられる、枝を折られる等、少なからぬ被害を被っておりますが これも木の周りをネットで囲う等の対策を施すしかありません。
その3日後、 この(多分)カモシカが境内の石段の脇で死んでいるのを発見、
何が原因なのか分かりませんが その場に埋葬し、お経をあげました。
「今度は 人間として生まれますように」と・・・
画面中央左にカモシカが・・・ 石段から3メートルです
山寺の和尚の仕事。
*お知らせ
私の通う書道教室の
2年に一度の
展覧会です。
お近くの方、
お願いいたします。
(おかげさまで
毎日書道展、
入選しました)