今回の東北行きの もう一つの目的が 「福島県動物救護本部」へ Mさんからの寄付金をお渡しすることでした。
本部は 支援団体の一つである 福島市の 「福島県獣医師会」 の中にありますが できたら シェルターを見学したい、とわがままを言って、 三春町の 「第二アニマルシェルター」を訪問しました。
シェルター(避難所)は 通常、ボランティアが 動物のお世話をしているため 一般の見学は許可されていません。
今回は 特別に 福島市から 獣医師会の島崎常務理事が わざわざ出向いてくださり、実現しました。
島崎常務理事に 寄付金を渡す
内部を案内していただきましたが、 悲しい過去のある 犬や猫が本当に手厚く保護されていました。
ケージで飼われているのか、と想像していましたが 冷暖房完備の ホテルのよう・・・
猫の個室;3段の棚があり 好きな場所でリラックスしています。
毎日 掃除が施されます。
こちらは 犬の個室、 猫より幅が広い
お掃除の間は 広いパドックで
島崎さんより いろいろお話を 伺いました。
現在 ここで飼われているのは 犬が76頭、猫が47匹、
獣医さんが常駐されているし
手入れも行き届いていて、 悲しい思いをしたペットたちも
少なくとも ここでは 平穏な日々を過ごしているように見えました。
田舎で飼われていたため 雑種がほとんどですが
皆 きれいに シャンプーされていて
興徳寺の名犬サクラより よほど垢抜けて見えます。
問題も 多々あるようですが まずは いつまでこの支援を 続けるのか?
宮城県や 岩手県の 各地の動物救護センターは 昨年の秋ごろまでに その使命を終え、 閉所になりました。 福島が 閉所できない 理由は 津波被害と 原発被害の違い、でしょうか? 預かっているペットはすべて 持ち主が特定できているのですが 仮設住宅ではペットが飼えない、ということが主たる理由のようです。
もう一歩踏み込んで見れば、 田舎に暮らす人の ペットへの思い入れの深さが 都会の人と 少し違うのは? と田舎に暮らす私には思えるのです。 どこの家にも 雑種の1匹、放し飼いの猫の 1匹くらいは いて、 ペットというような 特別の存在でもなく、当たり前のように 溶け込んでいる。
仮設住宅の狭くて、不自由で、不本意な生活の中からは 「無理してでも ペットを受け入れたい」 という余裕も生じないのでは?
このシェルターを維持するのに必要な経費は 月500万円、 県からの補助と 寄付金等で 賄われているそうです。
南相馬市 小高地区にて
東電からの賠償金には 該当しないのでしょうか?