山寺の
和尚さん日記

未来から過去へ

今回は 『時間の概念』について 書きます。
最近の 講演会で、 よく取り上げる テーマです。

 一般的に信じられている 「時間は、過去から未来に向かって流れている」という概念、 
実はこれ、西洋の古典的な時間観です。
創造主が宇宙を作ったことからすべてが始まり、現在に至り、そして未来につながっていく・・・
という大前提があるため、 そう考えないと神の存在が肯定できないからです。
現在の結果は 過去に原因があり、 この現在の状態を原因として 未来に結果がある・・・
と一般的に考えますが 果たして そうでしょうか? 

「時間は、未来から過去に向かって流れる」 と言ったら どう思われますか?

例えば、あなたは今、 この私のブログを読んでいます。 
「和尚のブログ」を読もう、と思った時点では
 この瞬間は未来にありました。
未来に「読む」という設定をし、
 読んだ瞬間に過去に流れる・・・ 
①未来に設定し~
②それが現在となり~ 
③過去に流れる~・・・
一瞬も途切れずに未来から過去に流れているもの、
 それを時間と呼ぶのでは ありませんか?
自分が頭が悪い(結果)のは、過去に勉強しなかった(原因)からだ、と思う人がいる。 
でも本来、勉強するはずの時間に TVを観よう(未来)と決めて・・・ 観た(過去)・・・ 
それを繰り返しているうちに、成績は上がらず、そのうちに 「いいんだもんね~ 別に 東大に行きたいわけじゃないんだし・・・」と未来設定をした・・・ 
その通りに 今がある・・・
「人生は 思い通りにはならない」と言って、 結局 思い通りにならなかった男がいたとします。 
この男、 実は 思い通りになった、 といえませんか?




大切なのは 『未来設定』です。 
よき未来を設定すること、 そして強く思うこと、 
それが ほとけさまの意に沿うこと(調和すること)なら 必ずその通りになります。
私の場合ですと・・・
ブラジル時代、借金だらけのドン底生活も経験しましたが、そんな中でも、人の役にたちたい、ほとけさまのお役にたちたい・・・ と常に願っていました。 
今、このような形を与えられています。

浜岡原発、再稼動の是非を問う 県民投票実現を目指し、 
署名運動が始まっています。
私も「受任者=署名を集める人」になりました。
興徳寺に来られる方、 
是非 署名にご協力ください。

私が 原発に反対するのは 
未来によきものを残したいから、 
「死の灰」 という負の遺産を 
未来に残すわけにはいきません。 
高速増殖炉に 「もんじゅ」 という 仏さまの 名前をつけたとき、 
仏教会から 名前を撤去するよう申し出たところ、
「この原子炉は 神や 仏のレベルを超えたのだから・・・」 と 本気で思った学者がいたそうです。
まったくの 思いあがりです。
まずは 原発のない社会を 未来に設定し、 それを多くの人たちとともに 強く思うこと、
そうすれば 必ずそのようになるのです。
なぜなら 「時間は 未来から 過去に流れる」 のだから・・・



前回のブログをupして、 また2回 お葬式があって (檀家さんではなく、友人と、近くのお寺のご住職)
またまた 忙しい日々でした。 明後日から 東北に行くため、その準備もありまして・・・
今回の東北、21日からの4日間。 石巻市教育委員会に、Mさんの寄付を届け、仮設住宅に 支援物資を届け、被災者を訪ね、福島県南相馬市で ボランティアをし、そして三春町の動物救護センターへ・・・
帰ってきてから また 報告をします。