予定では 今日一日 時間がとれるはずだったので たまっている メールや手紙の返事を書いて 机の周りも整理して 私の好きな 「雨ニモマケズ」を じっくり・シンプルに 解説してみたい、と思っていたのです。
明け方3時 電話で起こされ、案の定というか 檀家さんの 訃報。
すぐに枕経に駆けつけて 終日 葬儀の準備、やっと一段落ついたところです。
「雨ニモマケズ」は 黒レザー表紙の手帳に記され、彼の死後 発見されました。
この手帳の 復刻版を手に入れました。 感動!です。
横75mmx縦130mmの 小さな手帳です。
最後の
サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ
の後に 法華経のご本尊
南無妙法蓮華経
これを別のものと とらえるか 詩の一部ととらえるかは 学者の間でも 意見の分かれるところですが
この詩が 原稿用紙ではなく手帳に書かれていたこと=発表するためのものではない こと、
賢治が 法華経を支えとして 闘病生活に入っているときに 書かれた、ことなどから 私は一体のものと 考えます。 これは 仏さまに対する 賢治の 「誓い」です。
(修復に出していた 誕生仏像 が戻って来た)
そのことを知ったのは 今から20年以上も前、
ブラジル時代のこと、
以来 この詩は 私の 生きる指針となりました。
毎朝 お勤めの後 仏さまに対し
「○○のように 私は なります」と 声を出して、誓います。
(○○は・・・? ナイショ)
「雨ニモマケズ」 じっくり・シンプルに 解説するはずが シンプルだけで 終わってしまいました。
またの機会に・・・
お葬式が入ったので、28日から予定していた 「お盆の棚経」を 前倒しして 明日から開始します。
3月の お彼岸が終わり このお盆までの期間が もっとも自由な時間、 逆に お盆から 秋のお彼岸が終わるまでが 1年でもっとも忙しい季節です。
余裕も 何もないままに 明日から当分の間 早朝 寺を出て 夜帰る・・・ の生活が始まります。
机の周りは ゴチャゴチャですが、 坊さんモード 全開!!