山寺の
和尚さん日記

「せっせっせ~ 復活!」

母の左手首にヒビが入って、完全介護状態に入ったのが8月の初め、

セミダブルベッドの端っこに潜り込んで添寝をしてきたのですが、2ケ月が経過してほぼ復調しました。

10月9日、深夜・・・

「隣に寝ているのはどなたさまですか?」と突然に母の声、

とっさに・・・ 「息子です」「息子の賢一(私の旧名)です」

「なぜここに寝ているですか?」

母がトイレに行きたくなった時に察知できるように、が理由ですがなぜかその瞬間このように答えました・・・

「オカアチャンが好きだから・・・」 そしたら

「こんな狭いところではあんたが休めないから一人で寝なッ」

・・・・・・

それを聞いて私は安心したのかその夜の母のトイレに気づかず、気がついたら母が一人で用を済ませてベッドに戻ってきたのです。

その後何度か母が一人でトイレに行けること(=独り立ち?)を確認し、私はようやく自分のフトンに戻ることができました。 

寝返りができたり、就寝前に寝そべって本を読んだり、何よりも夜中に何度も起きなくていいこと、本当に楽だな~と思います。

その母が10月13日、誕生日を迎えました。

95歳になりました。

毎年家族で食事に行っていたのですが、そこの女将が亡くなって、今回は家でささやかにケーキでお祝いしました。

自分の年齢についてはまったく信じられないみたいです。

ずっと休んでいた「せっせっせ~」も復活しました。

2ケ月のブランクでしたがほぼ元の状態まで戻りました。 (1日3回、毎食後欠かさず稽古?を続けての結果です)

そしてさらに調子のいい時は手を動かしながら、歌も出てきます。 

♪せっせっせ~のヨイヨイヨイ、夏も近づく八十八夜、トントン、野にも山にも若葉が茂る、トントン・・・)

手を動かしながら歌も歌うことは、かなりハイレベルな能力だと思います。 認知症に学習能力が残っている、ことの証明でもあります。

(朝顔がいまだに咲いてます)

現在の『要介護2』をキープしながら、いつまでも笑って暮らして行けたら、と思います。

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