山寺の
和尚さん日記

お母様

山梨県南部町で開催された 金澤翔子書展 に行ってきました。 
翔子さんの書展には前に静岡市で開催されたときも行きましたが 今回は 席上揮毫とトークショーがあるというので 楽しみにしておりました。



席上揮毫は 翔子さんの祈りから始まります。




(撮影禁止だろうと思い、コンパクトカメラだけを持って行ったら、全くの自由でした。 ところが 久しぶりに使ったそのカメラのバッテリーが切れて、この後の二人の軽妙なやりとりの 表情を残すことができなかったのは 残念!)
(これは揮毫が始まる前のお二人)

金澤翔子さんは 染色体が普通の人より1つ多いダウン症者です。
3度の流産を経験し、42歳にして授かった子供が 出産して50日目に、
「知能がなく、たぶん歩くことも難しいだろう」と告知された。 
その時の泰子さんの衝撃、悲しみ、絶望・・・
「私は日本で一番悲しい母だろう」と日記に書いたそう。
子供を殺して自分も死のうと ミルクの量を減らしたこともあったそうです。
そんな翔子さんが 今 日本中から仕事依頼が殺到する書家に成長してゆく過程を たんたんと話されるのですが、その横に 翔子さんが居て ところどころでコメントを入れてくれます。  まさに「トークショー」、 その ボケとツッコミぶりが 実におもしろく、見事です。 
最後にこんな話をされました。
旅先のホテルで 窓から月を眺めていると 翔子さんが 「お母様、幸せ?」 と聞いた。
「うん、幸せだよ」 と答えると
「お母様、嬉しい?」・・・  涙が止まらなかったそうです。
死のうとして死ねなかった泰子さんが 今はこう言います。
「生きていれば絶望はないのです」

                  紫蘭(しらん)の花
 
「本当にこの子はいい子なんです」 と何度も何度も 泰子さんが言う、傍らで ニコニコ聞いている翔子さん、 
二人の間にあるのは絶対信頼感。
最後に 「ダンスを踊っていいですか?」 と大好きなマイケルジャクソンばりの見事な踊りを披露してくれました。
                                            これは しゃくなげ です

ダウン症の子を何人か知っておりますが 
自分の思うようにならないと パニック症状を起こす、
どのように終わるのかな? とちょっと心配しましたが 
翔子さんの 表情をとらえて 泰子さんがスッと出てきて、
拍手喝采の中 無事終了、
その絶妙なタイミングに 改めて深い感動を覚えたのでした。

こちらは 興徳寺の お母様、
私の 「オカアチャン」です。
暮れから色んなことが続いて
美容院に行けず
先週やっと妹たちが 連れて行ってくれました。
さっぱりとして カワイクなりました。

金澤家は 翔子さんに 「お父様」「お母様」と呼ばせたところが スゴイナ~、 なんて思いました。


21日、福井地裁は 大飯原発の3・4号機の再稼働を認めない判決を言い渡しました。
「豊かな国土と、そこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが、国富の喪失である」
すばらしい、歴史に残る言葉だと思いました。
「福島原発事故の後において、この判断を避けることは、裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しい」 
樋口英明裁判長に 心より拍手喝采を送ります。

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