『戯れに母を背負いて そのあまり
軽きに泣きて 三歩歩まず』 石川啄木
母の介護用品のレンタル会社に 手すり などをつけてもらったとき、ついでに 車イスもレンタルしました。
もう何ケ月も前のことです。
朝、翌日の法事のお膳に使う レンコンと油揚げを切らしていることを思い出し、「そうだツ、母を連れて スーパーに行こう!」と閃いたのです。
朝食の後 「オカアチャン、スーパーに行こうか?」 と言うと 嬉しそうに 「イイネッ~」と・・・ 週一回のデイサービスに行く日とは まるで反応が違います。
スーパーまでは 車で20分、 新車の車イスに母を乗せ 膝の上でかごを抱いてもらい、チョコチョコッと買い物を済ませ、 母の喜ぶキャラメルを買い、花屋の前を 通ったら 「花 買って~」と言うので 花も買い、
車イス・スーパーデビューの記念写真
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通り合わせの買い物客が 「ア~ラ、いいわね~」などと・・・
母も嬉しそうです。
こんなことなら もっと早く連れてきてやれば・・・ などと思いながら 帰ってきたのですが 天気もよかったので 最近竣工した 墓地へ、車イスを押し上げてみました。
その時に 思い浮かんだのが 冒頭の一句、
背負ったらまだ重たそうだけど 車イスなら 何とか・・・
「ハイ 笑って、笑って~・・・」 と言うと ちゃんと笑ってくれるところが エライ!
新しい墓地、富士山が正面です。
いくつかの行事と お葬式が重なって、『興徳寺便り』も大幅に遅れています。 ギリギリの今週末に発送して、来週の月曜日から もう 暮のお経廻りです。 秋を堪能する間もなかったな~ なんて思っています。