永いこと ブログの更新ができずにおりましたが、この3日間 山の樹を伐っておりまして これを報告したく・・・
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『YUNOどんぐりの会』の今年の植樹場所、約2000平方メートルに 杉の樹が植えられており、それを自分たちの手で伐採することとなりました。
メンバーの中に プロの樵(きこり)さんが 2人(長谷川さんと 伊藤さん)おりまして それに私を含めて計8名でした。
《作業開始》
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かつては 畑だった
平らな土地。
50年前に 杉が植えられ
その後、隣の竹林から
孟宗(もうそう)竹が侵入、
まるで
ジャングル状態だったものを
この春
竹だけは撤去しました。
柚野小学校の一年生、25名が 来てくれました。
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山に囲まれて住んでいますが 樹の名前も知らず、まして伐る現場はなかなか 体験できません。
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固唾をのんで 見守る・・・・・・・・
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倒れた瞬間は 全員で拍手!!!
切り株で年輪を数えてもらったら ぴったり 50 でした。
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年輪の 真ん中の1cmほどの丸、
「この木も 50年前は この太さだったんだよ~」
「へぇ~ツ~!」
と興味しんしんです。
《作業工程》
実は私自身、樹を伐る現場には何度も 立ち会ったこともありますが ジックリとお手伝いさせていただいたのは 今回が初めてです。
その結果 分かったこと。 立っている樹は 伐る、のではなく 倒す。 地元の樵さんたちは 「転ばす」と言います。 私は ずっと チェンソーで伐るものだと思っていたのですが、 実際は 楔(くさび)を使って 樹の重心を移動させて 自重で転ばす、のです。
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① まず 倒す方向を決める。
ここ、と決めた位置に
ピタッ とあの大きな樹が倒れてゆく
本当にビックリします。
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②倒す方向に 受け口を作る。
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③反対側に切り込みを入れる
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④楔(くさび)を打ち込む。
この楔の入れ方、数や大きさは
その樹の現在の重心がどちらにあるかによって判断します。
すべては経験によるものですが まっすぐな樹も
微妙に傾いているし、 枝の張り具合によっても
重心の方向が違います。
本来の重心方向と反対側にでも倒す技術には
感動!です。
いつも控えめな 長谷川さんや伊藤さんが
実は とても偉大な人であることが解りました。
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⑤決められた長さに切る。
⑥枝を伐る~運ぶ
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ここらあたりが 助手の仕事ですが これが なかなか大変、
⑦トラックに積み込みやすいように集めて 積み上げる
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この重い木を プロは鳶口(とびくち)という道具一丁を巧みに操って 運び、 重ねてゆく。 「見事!」 としかいいようもない。
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木が倒されていって 今まで見えなかった風景が 現れる・・・
「こんな イイト所だったんだ~」と 皆で感動しました。
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8人が3日間働いて・・・ 50年育てられた 杉の木を伐り出した・・・
来週、業者が来て引き取ることになってます。 無料です。
ここまでやって 仕事賃も出ない、 それが現実なのです。 日本中で 手つかずの放置林が問題になっていますが 伐採~運搬~次の植樹までの費用が捻出できて なお手元に残る程度の木の単価が示されない限り 解決はできないでしょう。
①
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②
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③
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① 今年の初め。
孟宗竹と 木が混じって 密林の様だった。
② 今回の伐採前、
杉の林です。
③ 現在の様子。
すっかり明るくなりました。
「ご先祖様が遺してくれた 大切な山」という 地主さんたちの特別な思いを 「ご先祖様に喜んでいただける山」に 育て上げてゆきたく思います。
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『YUNOどんぐりの会』は 来年の定期総会を NPO法人の発足とすべく準備中です。 今は個人名義となっているすべての土地も NPOに寄贈し、志を同じくする次世代の方たちに バトンタッチしたく思います。
今回の土地には桜を植えたい。 30年後は 見事な桜の園となることでしょう。
*12月4日の植樹祭、ご参加を!
** 来週の日曜日(12/4)『 興徳寺のお会式(えしき)』、日蓮聖人の 732回目のお年忌。10時半の法要に引き続き 下条 東光寺住職 川名義博上人の「高座説教」。 檀家さん以外の方も どうぞ。