2月になって寒い日が続きましたが、それでもこの辺りは雪が降ることもなく、朝の本堂の寒暖計も3℃くらいと我慢できないほどでもなく、豪雪地帯の方たちのご苦労に思いを寄せながら、改めてなんと恵まれた土地だろうと思います。
もうひとつの「植樹祭」
2月2日、「第4回柚野山森づくりの会植樹祭」が開かれました。
「開会式」、今回は嬉しいことに中学生も参加してくれて計60人でした。
高瀬夫妻による 植樹方のデモンストレーション。掘り方から鹿防止用のネット設置までを指導します。
苗木と鹿防止用ネットを担いで出発。
親子で参加してくれた方も・・・
今回はヤマザクラをメインとしてカツラ、オオモミジ、マユミ、クヌギ等、200本を植えました。
この白い花は「みつまた」です。息をきらしながらやっと登るこの山もかつては畑として利用されていました。
平地はできるだけ水田にしたいので、必然的に山の斜面も畑になります。サツマイモ、ソバなどの他にお茶、桑(蚕の餌)、そして現金収入源として和紙の原料である「みつまた」も・・・
60年の時を経て、暗い針葉樹の森の中でじっと息をひそめていたお茶の木やみつまたが太陽の光を浴びて、生き生きと枝を伸ばしています。 植物の生命力のたくましさに感動させられます。
トレランキッズレース
トレールランニング(略してトレラン)という山の中を走る競技があります。日本で最も有名で過酷なレースは
「トランスジャパンアルプスレース」、日本海(富山県)から太平洋(静岡県)まで全長415km、中央アルプス、北アルプス、南アルプスの峰を踏破し標高差の合計27,000mを8日以内で走り切る、というものです。
そのトレランのキッズ版が興徳寺と「YUNOどんぐりの会」が管理する山で開かれました。初めての試みで口込みだけで参加者を募ってのお試し版、といったところだそうですが、それでも30名の未就学児が集合、
開会式
スタート! トップの子はやはりフォームが違う、ダントツの走りでそのまま優勝しました。
キッズ版とはいえ、コースは平らなところはまったくない山道の1km、
最後は興徳寺の石段を駆け上って本堂前でゴール! 急な坂の昇り降りの連続、それでトップの7分40秒はまったくスゴイ、5歳だと思います。将来が楽しみです。
続いて、大会スタッフや父兄たちに呼びかけて、同じコースを。
泰潤に参加を促したら、その気になって・・・
8分で完走! 立派なものです。
ちなみにトップは4分30秒、趣味ですが現役のトレランランナー、サスガです。
走り終わった子どもたちが口々に「楽しかった~」と笑顔で話してくれたことがとても印象的でした。
主催者、スタッフたち、皆さわやかな好青年でまた機会があればしっかりと整備して受け入れたいと思いました。
「お気持ちで」という言葉
「御首題帳」の希望者が増えて2月は20名余でした。
月初めにネタを考えます。絵心なく字も下手なので、とにかくアイデア勝負と思っているのですが、これまたセンスに乏しく・・・ それなりに大変ですが、楽しい、ということも事実です。
B5版くらいのサイズが普通ですが、中には見開きで書いてください、という依頼もあります。
頼まれたことは断らない、をモットーに今日まで来たので、これも何とか・・・
先日ある若者に頼まれて書いて渡したところ「いくらですか?」と聞かれて、いつものように「お気持ちで」と答えたら、50円硬貨2枚を渡されました。もちろん受け取ったのですが、どうもこれはマズイ、と思いその若者を追いかけたのですが、、間に合いませんでした。 今回はいいけど、年上の人に頼み事をして30分の時間をかけた対価が100円は失礼だよ、と言ってやるべきかなと思ったのです。
「お気持ちで」というあいまいな言葉がわかりにくい、という意見を聞くようになりました。すべての仏事に明快な料金表を設定しているお寺も増えてきています。
私はお寺はあくまでも「布施」という修行を積む場所でありたいと思います。でも「お気持ちで」にある程度の目安を示すことも必要かな、と最近考えるようになりました。「阿吽の呼吸」みたいな感覚がとっても好きなのですが・・・
春はもうそこ
明日から3月、外は温かく何となく春の気分です。
水仙が今見ごろですが、一部で鹿の被害を受けました。初めてのことです。かなり苦い葉だと思うのですが・・・
今年の桜の予想ですが、1月が暖かでしたが2月は寒く、例年並みかな~と思っています。
3月20日頃、その時点での開花状況と予想をこのブログで発表します。