1月20日から2月3日までの15日間、恒例の『寒行』が実施されました。
寒中修行の略で、寒い季節に団扇太鼓を叩き、お題目を唱えながら、夜の道を行脚(あんぎゃ)します。
今から15年前、私がブラジルから戻った年に、近隣の若い僧侶が自発的に始めたもので、私も仲間に入れてもらいました。
一番若いお坊さんが24歳だったと思います。 私が最長老(?)で当時55歳、お坊さん4人だけで若さに任せて歩いていました。
翌年あたりから少しづつ同行してくださる方が増えてきて、今では20~40人くらいが参加してくれるようになりました。
6時45分から本堂でお経を読みます。
7時、本堂前より出発
約1時間かけて歩きます。
先頭を行く者がもっとも気をつかうところは、まずは安全確保、歩くスピード、太鼓の音をそろえること・・・
きれいに音がそろって、夜空、遠くの山、そして家々の灯が一つになってその中に自分が溶け込んだ時、何とも言えない幸福を感じます。
2月3日、「節分の豆まき」
最後の日は行脚は30分間。
本堂で節分の法要の後、「豆まき」です。
豆とお菓子を7万円分用意しました。
お寺の豆まきは「鬼は外」を言わない。
なぜかというと・・・
私達は 神さま・仏さまに守られている、そして実は鬼たちも守ってくれているのです・・・
そして・・私たちの心にも、 仏さまと鬼が一緒に存在します・・・
鬼は暴れだすと手もつけられないけど、生きてゆくには必要な存在、
だから・・・ 鬼だけ追い出すことは出来ないのです。
それでは 「福は内~~!」
「皆勤賞」の表彰
豆まきの後はささやかな懇親会、
15日間、一度も休まなかったのは今年は3名でした。
後藤美知子さん、この方は何と11年間連続皆勤、記録を更新中です。
ご主人が病気の時は「当病平癒」を願い、亡くなった後は 菩提を弔いながらと・・・ 立派です。
深澤一美さん、 渡しているのは「お札」です。
市川達男さん、 興徳寺に彼岸花を植え続けて下さっている方。
『寒行』は事務局担当が毎年交代し、担当寺院が豆まきを行います。
私の役目も、報告書をまとめ、2つの小学校の図書室と地元の読み聞かせボランティアグループに寄付し、次の事務局担当に引き継ぐことで終了です。
因みに今年も、計16万円の寄付をする予定です。
浄財を寄せてくださいました皆さま、ご協力くださいました皆さま、本当にありがとうございました。
このたび取得した土地をドローンで撮影してもらいました。
画面中央から左側が今回取得した土地。
興徳寺の本堂が右の奥に、
ありがたかったことに、比較的大きな倉庫がついていました(画面左の白い四角の建物)
これから私たちのたまり場(?)として活用していこうと思います。
今年の冬は異常なくらい暖かで、 フキノトウもいっぱい出ています。
こういう年は桜の開花に何等かの影響がでるのでは?と思われます。
温かいということは楽ではあるけれど、あんまりいいことはない。 寒い季節は寒いがイイ。
(今回の写真、花、ドローン、富士山以外は 高瀬幹雄さんの提供です。)