1月1日の朝は曇りだったので、これは2日の朝。
本堂の注連縄(しめなわ)、窓に富士山が映る
1月2日 元旦会(がんたんえ)
お正月は神社に初詣に行くという習慣を、だったらお寺にどうぞと 興徳寺の初詣。 ブラジルから戻ったばかりの頃に始めました。
無事の越年に感謝し、新しい年が希望に満ちたものとなりますようと、仏さま・ご先祖様にお願いします。
母も参詣。
法要の後は”法話” お正月なのでなるべく楽しいお話しを・・・
”お正月はいいもんだ、いくつになってもいいもんだ” 先代住職が好きだったこの言葉で毎年始めさせていただいておりますが、正月ってなんで嬉しいのか、改めて考えてみました。
今年の冬はいつもより暖かですが、それでもそのうち寒い日が来て、それを我慢すると桜の季節、 ワ~キレイだな~! と言っているうちに田んぼに水が張られ、田植え、タケノコ、新茶・・・そのうちに夏が来る 「暑いですね~今年は特に暑い、まいっちゃいますね~・・・」 なんて言っているうち秋がくる、「いつまでも暑いですね~ やだやだ~・・・」 そのうち急に寒い朝があってあわててストーブを出す、
その頃です。 郵便局へ行くと 「松永さ~ん今年の年賀状何枚にしますか~?」 「エエ~ッ! もうそんな時期~?」
そんな時誰かに「今年ももうオシマイだね~ もうじきお正月ですよ~」なんて言おうものなら返事はたいてい同じ。
「ホントに時間が過ぎるのが早くてやんなっちゃいます。 やだやだ~、正月なんて何にも嬉しくないですよ~」・・・
つまり正月が近づくにつれて「やだやだ~」が増える、アセリやらもうオシマイかぁ~というあきらめ等々・・・
それがお正月になったとたんすべて消えてしまうのです。
「やだやだ~」というつぶやき、ぼやきがすべてがリセットされる。
お正月は嫌なことがひとつもない、だから嬉しい。
これが私の熟考(?)の末の答えです。
仏さまの願いはすべての人々のシアワセ、だけど幸せの価値観は人によって違うし、時間とともに変わってもゆく・・・
「シアワセとは何か?」はひとことで言い表せないないかもしれないけど、少なくとも「不幸(フシアワセ)ではないこと」は間違いないこと。
いつもお正月の気持ちでいられたら(いつもリセットできたら)、それはシアワセなことですね。
泰潤が本場仕込み(?)のボサノバを
法要の後は興徳寺名物の「お汁粉」と「甘酒」、とってもオイシイ!と言われます。
お孫さん連れで来て下さるのも、お正月ならでは。
それぞれの今年の願いを読み上げるのですが 「家内安全」や「身体健全」の他に「良縁成就」や「〇〇高校合格」なども・・・
(そういう祈願が読み上げられた時は本堂がちょっとどよめいたり、パラパラと拍手があったり・・・ お正月らしいですね)
七面山
毎年、誕生日には「七面山」に行きます。
歩くスピードがだんだん遅くなってきているので、朝3時半にお寺を出発しました。
登り始めが5時半、 真っ暗な中をヘッドランプの灯を頼りに登ってゆき、やがて白々とした朝を迎えると木立の合間から富士山が・・・
全行程50丁、1丁ごとに標識があります。(1丁は109mですが、登りなのでとても長く感じられます)
これがいいような悪いような・・・ 「まだこんなもんか~」と思うとキツイのでなるべく見ないようにしていたのですが、考えを変えて「オオ~ッもう〇〇丁目か~」と叫ぶようにしました・・・ でも何をしたってキツイことはキツイ・・・
いつも感心するのですが道はとてもよく整備されています。
途中3ケ所に坊(トイレつきの大きな休憩所)がありますがその他にもこのような屋根付きの休憩所がたくさん。
時間さえかければだれでも必ず登詣できるようになっています。
年末に45cmの積雪があったそうですが、その後雨が降って驚くほど雪がなかった。 その分日陰のところはアイスバーン状態、
苦労の後にこの絶景!
「敬慎院」
今年はとっても温かい、と言っても 日中でマイナス5度。 (冷え込むとマイナス25℃になるそうです。)
10年前に比べると往復で2時間余計に費やすようになりました。
でも無理はしていないので、翌日の足の痛みもさほどでなく、こういう生き方ができることに感謝!
70歳! すべてをリセットして新たなるスタートを切ります。
とっても嬉しい気持ちです。
1月20日より、恒例の『寒行』、2月3日までの15日間、毎晩お題目を唱えながら歩きます。
1日だけでもいいので参加してみませんか?