山寺の
和尚さん日記

年の終わりに

後4日で今年もオシマイ。

「年をとると時間の進むのが早い」と誰もが言います。
何故でしょう?
先日、TVの「チコちゃんに叱られる!」でこのテーマが取り上げられ、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」 という問いに対し 「人生にトキメキがなくなったから」 と・・・  分かりやすい答えだと思いました。 
時間の感じ方は、心がどれくらい動いているかが重要で、例えば食事ひとつとっても子どもは感動し、想像し、更なる期待につながったりもするのですが、大人はただ食事をするという事実だけ。 子どもはひとつの体験からさまざまな感情が生まれてくるため時間が長く感じるのだそうです。
私は年を取ると、いろんなことを忘れてしまうのでそれで時間が短く感じるのでは?と思っています。
弟の死で日本に戻り、しばらくしてブラジルの妻が亡くなり、その後父が逝き、葬儀~法事などをこなしながら修行を続け何とか僧侶の資格を得ることができた。 あの2年間はそれなりの長い時間でした。
だけど、昨日の夕ご飯、何を食べたかは覚えていない、正月から順を追って経験したことを思い出すことができない、あっという間と感じるのは途中がスカスカと抜けてしまっているからなのではないでしょうか?
 
この1年でもっとも嬉しかったこと、それは桜の木を子どもたちと一緒に植えたこと。
30年後に見事な桜の園が出現します。 あっという間に過ぎてくれることでしょう。 想像するだけでワクワクします。

30年後、ここに見えている建物は満開の桜ですべて隠れ、ピンクのじゅうたんの上にポッカリと富士山が乗っかったスバラシイ光景が出現します。
市川建男(たつお)さん
新しい土地を彼岸花で埋め尽くしたいという構想を、「お会式」で語ったところ、檀家さんが大量の彼岸花を運んでくれています。
何でも長いこと休耕田となっている土地に自然に生えたものだそう。 「まだまだあるから・・・」 と、ありがたい話です。

前にも紹介した市川建男(たつお)さんが、毎日来て植えてくれています。 本当に頭が下がります。

桜を植えた土地の土手にも彼岸花を植えました。

土井の川(どいのかわ)と呼ばれる用水路の縁にもビッシリと

濱崎道子(はまさきみちこ)さん


「呪文を紡ぐ」
というアート展が東京六本木のギャラリーで開催され、行ってきました。

ひょんなことからお知り合いになった 濱崎道子さんという書人(書家ではあるのですが、その作品は書というジャンルをはるかに超えている)の個展です。



濱崎さんは横浜在住ですが、大きな作品を制作する場所を探しておられ、知人を通して興徳寺の駐車場を提供させていただきました。
(案内状の写真は興徳寺の駐車場です)
秋の初め何回か来られ、私はちょうど彼岸のお経廻りの頃でしたが、一度その現場に遭遇(?)することができました。

近くで見るとスゴイ迫力!

そのうちの1枚に、「好きなこと書いてみて」といきなり筆を渡され、その時居合わせたギャラリー全員が少しづつ書き込みました。


いただいたので、本堂に展示してあります。
今年も多くの方と新しいご縁をいただき、多くの方に支えられ、ここまで来ました。
良き1年でありました。
ただ「感謝!」です。

30日は恒例のお餅つき、 
そして31日、大晦日は23時半より 「年越しの唱題行」。 年をまたいで1時間、和蝋燭の灯が揺れる幻想的な雰囲気の中、瞑想、そしてひたすらお題目を唱えます。 終了後は、お屠蘇ならぬ新年のコーヒーをいただきます。 どなたでも参加できます。 お近くの方、どうぞ。
それでは皆さま、
「よいお年を!」

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