山寺の
和尚さん日記

劇団「うふふ」

今月は「人形劇団うふふ」の公演が4回ありました。

10月5日が「富士宮市こども演劇まつり」、午前と午後の2回、25日が「富士宮市立上出保育園」と「西保育園」でした。

新作「かにむかし」が完成し、そのお披露目公演でもあります。 今回の舞台は人形劇でよく使われる「けこみ」と呼ばれる前面の隠しがありません。人形を遣う側としては足元が全部見られてしまうわけで、まさに人と人形と一体化したお芝居となりました。

 

「こども演劇まつり」でのゲネプロ(通しリハーサル)と本番のスナップ写真をアマチュア写真家の戸田典子さんに提供していただきましたので紹介させていただきます。

 

劇団うふふの「かにむかし」

 

本番前に気合を入れる

小鳥の声、波の音とともに芝居が始まります。(画面左、私が持っているのはオーシャンドラムと呼ばれる波の音を作る楽器)

カニが拾った柿の種が芽を出す

柿の木が成長し、青い実をつけ、それらが熟して赤い実になっていくところは今回のお芝居の見せ所です。

カニは大喜びですが、登ってもぐことができない、そこにサルがやってきて真っ赤に熟れた柿の実を次から次へと食べ始める

「おーいサルどん、お前は一体なんだ~ こっちにも少しよこさんか~」

さるは青くて固い柿の実をいきなりひんもいでピュ~ンと投げつけたーー

死んだカニのお腹からカニの子供がジュクジュクジュクジュクと這い出してきて、やがて成長し、サルの仇討ちに行くことになった

栗やハチ、牛のふん、はぜぼう、石臼が仲間になった・・・

さるのばんば(住んでいる家)にそれぞれが隠れ、さるが戻ってきたところで攻撃するシーンも見もの、

最後に石臼が ドッシ~ン!!

出演者全員(12名)のカーテンコール、

会場となった南部公民館は定員の倍以上の来場があり、子供たちの歓声に包まれました。

終了後は人形とのふれあいコーナー、

私が担当するパーカッションも子どもたちに自由に叩いてもらいます。

子どもたちが喜んでくれて、それを誰よりも喜んでいるのが私たちです。 

現在メンバー14名、40代の方もおりますが平均年齢はというと? 70歳くらい?

劇団代表の原誠さんと脚本・演出の原郁美さんの厳しい指導にもめげず、くじけず、失敗もすぐに忘れ、それでも確実に成長し続けてきたと思います。 

劇団成立は今から15年前、興徳寺で「花まつり」を企画し、芝居好きの3人の女の子(木村久美子さん、高瀬文江さん、原郁美さん)がワイワイガヤガヤと仲間に声ををかけあって生まれた集団です。 劇団名だって3人が何やらゴショゴショと「墓場の仲間たち・劇団うふふ」なんてどぉお? くらいのノリで、そんなの冗談だろうと思っていましたが、「うふふ」で定着し、今では誰もが疑いもなくいい名前だと思っているのです。 

今まで興徳寺の花まつりの他、保育園、学校、公共施設等で通算50回の公演を行いました。 

ユニークなのは脚本・音楽・舞台・人形・セットすべて手作りのオリジナル、脚本は原郁美さん、音楽は劇中挿入歌の作詞作曲も含めて尺八演奏家の寺田博重さんが担当しています。

↑原誠代表

↑脚本・演出、お芝居では語り担当の原郁美さん

↑すべての人形、大道具・小道具を一人で考え製作し、予想をはるかに超える形で驚かせてくれる 魔術師・高瀬文江さん

↑変幻自在の尺八で効果音とメロディーを紡ぐ寺田博重さん(左)、テーマソングの作詞作曲者でもあります。

↑コガニたちの歩く音を足首に巻いたこんな楽器で表現しました。 ガチャガチャ ガチャガチャ・・・・

 

人形芝居、と私たちは呼んでいますが 人と人形と音楽が醸し出す不思議な世界、ユニークな劇団であることは間違いない、
「現状に満足することなくさらなる高見を目指していきたい!」と代表は思っているはず、

一緒に創り上げることの喜び、真剣に稽古に臨むそのこと自体の楽しみ、観客の笑顔に包まれたときの感動、
そんな喜びや思いを共有しながらそれぞれの肉体的限界・頭脳的限界まで、笑いあいながら、励ましあいながら、
行けるとこまでいくことでしょう、

 

バタフライガーデン

「芝川ギフチョウ保護の会」高瀬幹雄・文江夫妻が企画・管理する「バタフライガーデン」、

今年はフジバカマのすべてが鹿に芽を摘まれたり、暑さで立ち枯れしたりで そのせいもあってかアサギマダラの飛来数が昨年よりは少ないのですが、
シーズンを迎え 多くの見学客でにぎわっています。

「御首題帳(御朱印)」もだんだんファン(?)が増えてきて、桜のころからは月替わりで対応しています。

いつまで続けられるか分かりませんが、考えることも楽しいのでできるだけ期待に添いたいと思います。

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