山寺の
和尚さん日記

蹲(つくばい)に花筏

今年の ”桜” が終わりました。
庭は一面の花絨毯です。

折しも吟行されている方たちから ”つくばいに花筏” という言葉を教えていただきました。


今年は1月が寒くて、こういう年は桜が美しく、とても楽しみにしていましたが、ここ10年でもっともイイ桜となりました。

興徳寺の桜は、下の方から少しづつ開花してゆき、上が満開になるころには下は葉桜になるのが普通ですが、今年は一気に咲きそろい、それは見事でした。

晴れの日が続き、ほとんど毎日富士山が顔を出してくれたのも、嬉しいことでした。



朝のお勤めの前、靄(かすみ)の中に日が昇り、浮かび上がった桜の美しかったこと、まさに桃源郷!
(お勤めそっちのけで?)カメラを取りに走って夢中で撮影したのですが、現在の私の腕では感動をお伝えすることができずちょっと残念です。




母にもお花見を楽しんでもらいました。



「もうそろそろ逝ってもいいね~」と笑いながら言う母に、「今年の桜を見てから逝ったら~?」 と切り返していましたが、
さて今度は 
「今年の竹の子食べてからにしたら~」 
その次は
「新茶を飲んでからね~」・・・
そのたびに 「そうだね~ じゃあ そうさせてもらいます」 と笑顔で答える母、
欲もなく、不安もなく、疑うことなく、感謝のみで今を生きている母、 
そんな母と一緒にいられること 「シアワセだな~」 と思います。

*「花まつり」、晴天にて無事終了いたしました。 次回で報告します。