山寺の
和尚さん日記

曼殊沙華

9月1日より お彼岸の「お檀家さん廻り」を始め、お葬式1回を挟んで終了したのが20日でした。 
22日は 「彼岸法要」、雨にも関わらず 予想をはるかに上回る方が来てくださって、用意しておいた「おはぎ」70個で足りず、ちょっと申し訳ないことでした。 翌日からも法事が続いて、やっと本日 時間が空きました。 久しぶりに ウキウキした気分です。
「今年の彼岸花、どうですか~?」 と、問い合わせ電話が入ります。
「例年通り 9月の始めに開花したんですが その後の天候不順で咲きそろいません。 でも今年はこのあたりで見収めと思って、どうぞお出かけください」 と応答しています。




雨がずっと降っていて、台風の通過もあって ダメージも受けました。
 
全体に数が少なく、 出揃っていないのか? もう出ないのか? 
昨年植え付けた球根が長雨で腐ってしまったか?などと心配もしています。

このあたりは ずっと前からあったものです。



久しぶりの良い天気で 母を連れ出して 散歩。



「シビトバナって言ったっけね~」 
「?・・・・」
「死んだ人って書いたよ、 なんでそんな風に言ったのかねえ~? ほんとうは何って言ったっけ? 歌があったね~」
それから 二人で 「? 赤い花なら曼殊沙華、オランダ屋敷に雨が降る~」と 合唱?しました。
時々、この人は本当に認知症なの? と思ってしまいます。
「シビトバナ」という名前は初めて聞きました。 
私が子供のころは 「はっかけばあさん」でした。 意味もわからず エンギの悪い花、と言って 何か不気味な存在でありました。



今、彼岸花に埋もれた 興徳寺を とても美しいと思います。




興徳寺の彼岸花、来年はもっとスバラシイはず。