『日本ボースカウト連盟富士宮第25団』より、「興徳寺の境内地で野営(キャンプ)させていただけませんか?」との問い合わせがあり、
「はい喜んで!」とお受けしました。
私が子どもの頃、母の実家(静岡市)の叔父たちが皆ボーイスカウトに入っていて、田舎者の私にとってそれは憧れそのものでした。 中学生の頃、その叔父たちから使い古したリュックや炊飯道具、寝袋などをもらいそこから私のいわゆるアウトドア志向が始まりました。
ブラジルに渡って、サンパウロ市でボーイスカウト活動が盛んであることを知り、すぐに子ども二人を入隊させ、そのうち私も指導者資格を取得して、実際の活動を指導する立場となりました。
私が直接関わったのは10年余りでしたが、子どもたちや若者と過ごした時間はとても楽しく貴重な体験でした。
日本に戻って、ボーススカウトの規模がすっかり小さくなっていることを知りました。
富士宮市でもかつて20ほど存在した団(地域の活動母体の単位)が今は4団、団はさらに隊、班と別れていくのですが、小学生から大学生まで数十人という理想規模は望むべくもなく、活動の特色である班(チーム)が結成できない状態です。それでも指導者の方々は熱い情熱を傾けて、本当によく頑張っておられます。
私も何かできる協力はさせていただきたい、と久々に熱い思いがよみがえりました。
7月22日~25日の3泊4日、興徳寺の敷地内でキャンプ
(遠くに本堂の屋根が見える)
(国旗の降納)
3日目、「どんぐりの会」の作業に参加。(作業前のミーティング)
整備してきた小川が豪雨で土砂が堆積、周辺の小枝を使って補強工事をします。
(施行前)
(作業風景)
(施工後) 流れの両岸を小枝等で補強することでここに植物が生育し、本来の水流を確保する
(遮断された流れを戻す作業、裸足でガンバル・・・)
ボーイスカウトには「3つの誓い」というものがあります。
私は名誉にかけて次の3条の実行を誓います。
1.神と国とに誠を尽くしおきてを守ります。
1.いつも他の人々を助けます。
1.身体を強くし心をすこやかに徳を養います
(泰潤がカブスカウトからボースカウトに昇進し、宣誓しているところ。30数年前の写真です)
誓いをたてるということは、とても大切なことで生涯をかけて努力してもとても達成することのできない高い目標を常に口に唱え、実践を心掛けることによって、言葉自体が力を持つようになり、目標に少しだけ近づくことができます。
興徳寺の「仏前結婚式」では『誓いの言葉』を自分で考え、書き、読み上げてもらいます。 原文はお寺でお預かりします。
何年かたってどちらかが「こんなはずじゃなかった~」と泣きついてきたときにはこれを見せてやるつもりで・・・
私も、毎朝お勤めの後、仏さまの前で『誓いの言葉』を唱えます。
もう10数年です。
ただの呪文にならないよう内容や言い回しを少し変えはしますが、
基本的には今回の人生の使命の確認、そして「このように生きます」という誓い、です。
大統領就任式等で、聖書に手を置いて「宣誓」をしていますが、あの瞬間は本当にその気持ちなのだと思います。
でもあの「宣誓」が1度きりなので忘れてしまうのだろう、とも思います。
「お盆」のお経廻りが始まっています。
8月16日の「川施餓鬼」は16時より「施餓鬼法要」18時よりタイマツ行列を行います。
ご希望の方はお申込みください。
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7月22日(木)~25日(日)3泊4日のボーイスカウト富士宮第25団BS隊キャンプには大変お世話になりまして本当にありがとうございました。まさかご住職様、副住職様が遠くブラジルに居住、ボーイスカウト活動をご熱心になさっておられたとは、本当に驚きと仏様のお導き(引合せ)と感激をしております。今回の野営は団委員、指導者、ローバースカウトの計11名にて草刈りをさせて戴き、スカウトにとって本当に充実した楽しいキャンプになりました。近年のキャンプでは公的な規制の多いところばかりで、今回のように興徳寺様敷地内を自由に使わせていただいたことで久し振りに記憶に残る隊キャンプが出来たと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。これからも末永くお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
ボーイスカウト富士宮第25団 団委員長 三浦祥司