子どもの頃遊んだ山を戻したい、そんな気持ちから「里山復活」を目指し、『NPO法人YUNOどんぐりの会』を起ち上げたのが11年前、
毎年地元の小学校の児童と木を植えてきて、本当は昨年が記念すべき10回目だったのですがコロナで中止となりました。
「今年はどうかな~」と思っていたら学校側から「やりましょう!」とお声がかかり・・・
『第10回四季彩の森植樹祭』が11月17日、開催されました。
今回選んだ舞台は ここ! です。
興徳寺の裏山から約500m、延命寺(えんめいじ)の裏山です。
約5haが伐り取られたところを、わが相棒、事務局長のミキオちゃんが
地主と30年間無償貸与の契約を結んでくれました。
なぜここかというと、この山の頂上からの景色が「日本一の絶景!」それを子どもたちに見せてあげたいからです。
準備
道が急で小学生には危険では?と学校側から懸念の声があがり、我らがスタッフたちが10名、3日がかりで道路を造りました。
前日までに必要な材料も全部頂上まで担ぎ上げ・・・
当日
スタッフ研修
平日にも関わらず集まってくれたスタッフが52名、
初めての方もおられるので、植樹の仕方をレクチャーします。
開会式~山に向かって出発
柚野小学校、4~6年生 72名です。
頂上までは20~30分、子どもたちはともかく、平均年齢60歳を超えたスタッフにはなかなかハードな山道です。
振り返ると海が・・・
そして富士山! これを見せてあげたかったのです。
頂上到着~植樹
苗木を古い丸太2本で挟む、独特の植え方です。
丸太が常に水分を供給し、腐敗してゆく過程でその裏側に発生した菌糸が細根を地中深く導く・・・
古い切り株に添わせるのも、同様の理由で有効です。
児童72名、がそれぞれに山桜を植えました。
シェルター設置
今年の2月に、この山の斜面に400本の山桜を植えたのですが、残念なことにすべてが鹿に芽を摘まれてしまいました。
葉の1枚もないない苗、根は生きているようなのでに復活の望みを託しているのですが、もうこの山では鹿除け対策が植樹とセットで施さなければならないことを学びました。
今回導入したのがこのシェルター(筒)です。
1セットが約1000円するので、その費用の捻出も新たな課題ですが、今考えられる最善策のように思えます。
植え終わった後の子どもたちの顔の輝き、それを共有している大人たちのシアワセ。
メッセージ
それぞれの木に子どもたちがメッセージをつける。
いつも言います。
「今植えたこの木は君たちより小さいけれど、やがて大木に育っていきます。その時に君たちは今度は自分の子どもを連れて見に来てください。
『これはお父さんが(お母さんが)植えた木だよ』と教えてあげてください」
閉会式
頂上からは海 0m~3776mを一気に眺めることができる展望が広がっています。、
子どもたちに「これは日本一の絶景、私達のタカラです!!」と伝えました。
明日からいよいよ師走、
坊さんが走る季節です。