山寺の
和尚さん日記

ロウロウ介護

友達のユメコさん (http://yumekosan.com/) から 電話があって、
「元気~?」
「元気だよ~」
「あのさ~ 6月8日、空いてる~?」
「ウン 今のところ・・・」
「講演やってよ~」
「いいけど どんな~?」
「ウン もう題は決まってんの、 『和尚さんのロウロウ介護』・・・ いいでしょう」
「ロウロウ介護~?」

よくよく聞いてみたら 『和尚さんの朗々介護』 だそう。  いかにもユメコさんらしい・・・



ユメちゃん(ユメコさん)は 幼馴染でもあるし 私がブラジルに居る頃、よく興徳寺を訪れて 私の両親ともとても仲がよかった。 父のことを「オジサン」 母のことを「オバサン」と呼ぶ、

先日 友達を連れて遊びに来てくれました。 私と母の距離感がとてもオモシロカッタみたいです。
彼女のブログで 少々 面映ゆいような紹介をしてくれました。
http://blog.yumekosan.com/Date/20140405/1/
(ただダラダラと話していたことを メモも取らずに正確に、  スゴイ感性だと思います)


「母の日」 、妹たちが 花とケーキを持ってきてくれました。 私は洋服を 買いました。
「お母ちゃん、今日は 『母の日』だよ、おめでとう~」
「ああそう ありがとう、 でも 何もできないからね~、 おめでとうって言われる価値もないね~」
「お母ちゃんが 生きてくれてるって それだけでありがたいよ、 長生きしてくれて ありがとう」
「そんな風に 言ってくれると 嬉しいね~」

2分後に
「今日は母の日だよ」 と言うと 
「ああそう、知らなかったよ~」 と答える。
また何分かして 同じことを言って 
同じ返事が返ってきて、
それを5回位続けると 何となく定着します。
認知症って 悪くないな~ と思います。 
辛いことも 苦しいことも 何もない。 不安もない。 欲もない。 
あるのは 嬉しい、 楽しい、 オイシイ、 ウワッステキ~! という 少女のような感情のみ・・・
これをシアワセと言わずに 何がシアワセと言うのか?
ありがたいことです。


何もないときは 夜の9時半頃には 布団へ、 
隣のベッドで 宵っ張りの母が何やら古い本を読んでいる、 その下で 息子も読書、
・・・つくづくと シアワセを感じる時、
こんな時間が いつまでも続いて欲しい・・・


「和尚さんの朗々介護」~おかしくて愛しい介護のはなし~  
6月8日、13:00~14:30「富士市はぴここ」
こんな風に紹介されています。 http://blog.yumekosan.com/Entry/712/
お近くの方 ど~ぞ。