来週 日曜日(14日)は 興徳寺の お会式です。
お会式とは、日蓮聖人がお亡くなりになられた日(ご入滅の忌日)に営む法要です。もともとの「お会式」の意味は「法会の儀式」の略語であり、日蓮宗に限ったものではありませんが、現在の日蓮聖人の忌日に行う報恩会の事を指すことになっています。 (興徳寺HPより)
妹たちにも手伝ってもらい 本堂の準備を始めました。
興徳寺所蔵の 軸を 毎年1回 風通しも兼ねて 展示します。
ほとんどが 曼荼羅ご本尊で かなり古いものも含めて20数幅。
もっとも 大きなものが この 「釈迦涅槃像」で、かなり傷んでいたようですが、先代住職の代に 百数十万円かけて 修復されました。
興徳寺は 日蓮宗のお寺で、本堂の中心に 祖師像(そしぞう=宗祖日蓮聖人の彫塑像)が 安置されていますが この像に 綿帽子を おつけします。
これは 文永元年十一月十一日の夕方、日蓮聖人が、安房の国東條郡小松原で、地頭東條景信の襲撃を受け額に傷を受けられた(世にいう 『小松原法難』)、 その時、不思議な老婆が現れ、傷を寒さから守るために 当時尊かった真綿を供養した・・・ という故事にもとづいています。
タイトルの「おわた」とは この綿帽子のこと、 内側が赤いのは その時 流れた 血 を表します。
日蓮聖人というと 一般に 独善的 とか 排他的とかいうイメージがあるようですが 実はとっても優しい方です。 それは 今なお残る お弟子さんや 信者さんに 宛てられた膨大なお手紙の文面から察することができます。
私たちは 親しみを込めて 「お祖師様(おそっしさま)」と呼びます。
私は 毎朝 お勤めの後 興徳寺の 「お祖師さま」とお話をします。
たいていは 微笑で応えてくれますが
「どうして そんな アホなこというの?」という 困ったようなお顔が返ってくることがあります。