ブログ更新もままならないままに 1年でもっとも楽しい時期(花まつり後~お盆までの3ケ月)が過ぎてしまい、27日よりお盆の棚経(お檀家さん廻り)が 始まってしまいました。
例年よりは 好きな山や庭の仕事ができたかな~、と思いますが、改めて何をしていたんだろう?と日誌を開いてみると・・・
昨年より増えたのが 講演依頼。 月に3~4回でした。
聴衆も 小中学生、子を持つお母さん、介護現場の方たち、ボランティア団体、それから お年寄りのグループ とさまざまで その度に勉強をさせられます。
私は 原稿を見ながら話すということはしないので 覚え込むまでにそれなりの時間も必要ですが、衰えかけている頭の整理にはとても有効で、なによりも呼んでいただけることが、本当にありがたいことだと思います。
七月の半ば、立て続けに東京に行きました。
舗道の割れ目に トマトがなっていた。 サスガ東京!
1回はお盆のお経廻り、檀家さんを廻って、ちょっと時間ができたので スカイツリーの中にある 「隅田水族館」と
たまたま前日TVで観た 日本橋のアートアクアリウム「江戸・金魚の涼」へ。
金魚は美しい、と思いました。
その3日後、 所属する書道団体の 「毎日書道展祝賀懇親会」に出席。
「毎日書道展」に入選した人たちのパーティーです。
会場が 東京タワーの近くのホテルだったので ちょっと足を延ばして 下から見上げてきました。
この「東京タワー」、 私たち 土木・建築に関わる者にとって 特別の思い入れがあります。
それは 昭和33年に完成したこの塔、当時の工法として 鉄骨をリベットという鉄のピンで接合しているのです。 リベットをコークスで真っ赤に焼き上げ 鉄の箸でつまんで 上に放り投げる、それを鉄製の円錐状の筒でキャッチし 穴に差し込んでハンマーで叩き、頭を潰す(かしめる、といいます)・・・
あの風の吹く高い空中で、それも狭い足場の上で この作業が行った職人技に驚嘆します。
この作業を行なう職人さんのことを 鳶(とび)職、というのですが まさに日本一の鳶だったと思います。
私の近くにも このリベットで作られた橋があります。
昭和26年に竣工した 「釜口橋」です。
リベットの片側は 最初から半円ですが 反対側は叩き潰して半円になったものです。
美しい仕事ですネ。(ちなみに現在は ほとんどボルトもしくは溶接です)
東京タワーの設計は 建築家・内藤多仲博士によるものですが コンピューターも電卓もなかった時代、なんと 算盤(そろばん)と 計算尺で あの複雑な構造計算がなされた、とのこと。
これが計算尺。 掛け算、割り算をするのに使います。 私も25歳くらいまでは これを使っておりました。
改めて 先人たちの知恵と努力と才覚に 敬意を表し、 利便さの追求の中で 私たちが失ったものを 思いました。
8月16日 『川施餓鬼』、
お近くの方で 小さなお子さんがご近所におられる方、是非参加を呼びかけてください。