山寺の
和尚さん日記

コスタリカからトカラへ

今年の夏は 天候不順、暑さもそれほどでもなく 母の部屋にエアコンをつけたのですが、とうとう一度も使わずに終わりそうです。 でも 梅雨が終わってからも 湿度が高く、ここ何ケ月も、富士山がほとんど見えません。  
やはり夏は 青い空と入道雲、富士山にひまわり、それにセミの声、ってのがいいですネ。



3日前、珍しいお客様が・・・
2年前に興徳寺で結婚式を挙げた コスタリカのカップルです。
 http://kotokuji.eshizuoka.jp/d2012-09.html

あの時 2人とも 日本がとても
気に入ってしまったのだそうです。
いずれ日本に、と考えていたところ 
チャンスが・・・
何と トカラ列島の十島(としま)村の役場の職員。
2年前、仏前結婚の問い合わせがあった時、
「ン? コスタリカってどこ?・・・」なんて思いましたが、
今度は「トカラ~?・・・」 
鹿児島の南、種子島~屋久島のもっと南、そこがトカラ列島、
10の島があって だから十島(としま)村というのだそうですが、 
その中の もっとも大きな中之島という島で 
十島村歴史民族資料館と天文台の管理人、
という仕事だそうです。 
「コスタリカに住んでいて どうやって その仕事 探したの?」と聞いたら ネット、
そういえば あの時 日本で結婚式やりたい、と考えて やっぱり ネットで興徳寺に行き着いたのでした。
ネット、 恐るべし・・・

2年ぶりのお二人は それなりの落ち着き、
あの時 1歳だった ロア(呂亜)ちゃんが3歳、とてもオシャマで可愛い女の子、


そして もう一人、男の子が生まれました。

名前は 高正(たかまさ)君と言います。
おじいちゃんと お父さんの名前から 一字づつ頂いたそう、
本田高正、 思わず タカマサドノ~ と呼びたくなる、いい名前ですね~。
9月10日過ぎには 赴任するそうですが 一度現地を見てきたそうです。 
人口160人の島、交通手段は鹿児島からのフェリーが 週に2回だけ、 
でも二人ともとっても気に入ったそうです。
仕事がもうひとつあって 鹿児島県の天然記念物にも指定されている 在来種 「トカラ馬」の管理、これが 夫ルイス君を喜ばせています。 彼はホンジュラス人ですが 田舎で育って、馬の飼育などお手のものだそう。 それに彼の職業は自動車の整備士、 島には整備工場がないので 多分 重宝がられるだろうし 何よりも 彼の性格がイイ。 とても人なつっこいのです。
そのうち日本語も覚えて 島の住民として 受け入れられ、皆から愛されることでしょう。


小中学校もあるそうですし、これからたくさん子どもを産んで、のびのびと育てて欲しい。  
オシアワセに・・・



江戸っ子の木綿子さん とホンジュラス人のルイス、そのファミリーが トカラを舞台に展開するドラマ、
これからは 中之島から目が離せません。


8月も今日でオシマイ、 いよいよ彼岸花の季節です。 義弟のタカシちゃんと 山の斜面の草刈をしました。
 彼岸花が邪魔されないようにです。


草むらの中に 一輪だけ、もう咲いていました。
明日からいよいよ 彼岸のお経廻りが始まります。 日中はお檀家さんを廻り、夜は 卒塔婆を書く、
それだけの繰り返しの毎日です。
私の 彼岸の修行です。