山寺の
和尚さん日記

未来に感謝

8月16日の『川施餓鬼』 無事終了しました。

 
 朝8時 もくもくと お掃除をする スタッフ
 スタッフ集合時間まで 
 まだ1時間あるというのに・・・ 

 
 
 
 
今回は申込者の出足が鈍く、チラシをたくさん配ったり、新聞記事はもちろん、ラジオにも出演したり、と考えつく あらゆることをやってみましたが 結果はさっぱりで 7月末で20数名、 毎朝の本堂での「お勤め」のなかでも 祈願をしておりました。
ある朝、ふと気がつきました。
他人には 「『できました、ありがとうございます』 という未来設定をしなさい」などと偉そうなことを言っておきながら、自分はお願いをしている。 なんてこった! と思いました。 
そして その日から 「 『川施餓鬼』、100名の子どもたちが来てくれました。 子どもたちの歓声が 境内に響きました。 ありがとうございます!」 と 毎朝 日蓮聖人の像に向かって 大きな声で 未来に感謝したのです。
結果、14日の〆切までに92名の申込をいただき 当日8名の参加者があって きっちり100名、2名の欠席があったので 98名でしたが、描いた通りの未来が 現在となり そして過去に流れたのでした。
9:00 スタッフミーティング

 「子どもたちの 自主性と創造性を 
 生かしてあげるよう
 気配りは忘れず お手伝いをしすぎないよう
 お願いします」
 
 
 
 

10:30 受付  
11:00 開会式
11:10 箸とカップを製作

箸とカップ作成
12:00 流しソーメン
  
 
 
 
 
 
 
今年は 25mの樋の他 
小さな子ども用に 10mの樋も準備しました。
使用したソーメンは20kg、
内房(うつぶさ)の深澤フーズさんに
今年も寄付していただきました。

流しそうめん
ミニトマト・ブルーベリー・パイナップル・あめ玉・・・ なども流れてくる・・・
そのにぎやかなこと!

13:00 たいまつ製作~ポン菓子~ゲーム~かき氷~スイカ割り~竹トンボ
前日スタッフが準備した100本のタイマツ
 

鬼軍曹(?)が「火を扱うということがどれくらい危険なのか、
決してふざけないよう!」と喝を入れる。
実際は とてもやさしいオジサンで 子どもたちに大人気!

ポン菓子など
ポン菓子も カキ氷も朝 作った 竹のコップと箸で・・・


 6チームが一斉に スイカ割、
 完全に割れるまで行う


 
16:30 『川施餓鬼法要』

子どもたちに 見えぬものに対する畏敬の念と 感謝の気持ち を体験してもらう もっとも大切な儀式、 
きちんと正座してお経を読み、作法にのっとって お焼香をします。
  

18:00~ タイマツ行列
クライマックス! 川で亡くなった人 動物や魚たち そしてご先祖様を 火で供養する。
 
 
ムカシは この川の流域 あちこちで 行われていたこの伝統行事も 今は興徳寺のみとなりました。
もう川で亡くなる人がいない、 子どもがいない等々、 理由はそれぞれにあるのでしょうが、 「伝統の灯は絶やさない!」 という 強い意思があれば 形はどうであれ 続けられると思います。

 19時に閉会式、
 その後は テントで慰労会。
 宴たけなわ、というところで 
 誰かが 
 「一応 終わりの時間は決めとくか~」
 「子どもの数は100人が 限界だな~」
 皆 もうクタクタなのです。
この暑さの中、平均年齢60数歳の
おっさんや おばさんたちが
「子どもたちの笑顔」だけを喜びとして
連日 汗を流してくれる、
毎年のことながら
そのことに最も感動します。
今年は もうひとつ 心配のネタが・・・
15日、16日の 富士宮地方の天気予報は 「曇り時々雨、山間部では強く降ることもあり、注意が必要」
小心者の私に これほど大きなプレッシャーはありません。
「雨が降ったら テントの中でのゲームを考えておいて・・・」と若いスタッフにお願いし、 テントの数も増やし、本番を迎えたのですが・・・
ナント、前日も当日も 一滴も落ちなかった・・・ 曇り空で 暑くなくて むしろ楽だった・・・
すべてに感謝! 未来に感謝!!

お盆が終わり、もうお彼岸の準備です。 
*今回の写真はすべて ミキオちゃんこと 高瀬幹雄さんと 富士のカメラマン 加藤年一(としかず)さんに提供していただきました。
お疲れさま、 そして ありがとうございました。