山寺の
和尚さん日記

お施餓鬼・川施餓鬼

朝のお勤めの後、境内の4ケ所のお墓にお参りをするのですがその途中、羽化したばかりの”せみ”と遭遇。

こんな田舎に住んでいて、初めて見ました。 ちょっと感動!

『お施餓鬼』

8月16日、新型コロナウイルスは収まる気配なく、今年も規模を縮小しての「川施餓鬼」。

そしてそれに先立っての「施餓鬼法要」、この形になって3年目です。

「施餓鬼法要」とは「餓鬼」という世界で苦しんでいる精霊にお経とともに食べ物・飲み物を施す法要で「お施餓鬼」とも呼ばれます。

併せて、ご先祖様へのご供養もさせていただくので、祭壇の飾り付けや卒塔婆など準備も大変です。

法要は厳かに、そして華やかに執り行われます。
(この画像は「散華」といって 華を散らしているところです)

子どもたちを含む30名の方が参加してくれました。

かつては「お盆休み」といって、会社は休みが当たり前だったのですが、最近ではこの慣習も薄れてきているようで、
仕事で来られない、と言う方も結構おられました。 お盆に働く? なんてもう言えなくなってきたみたい。

(日蓮宗独特の太鼓の打ち方)

法要が終わると、「御宝前(ごほうぜん)」の灯を頂いて、ここから「川施餓鬼」が始まります。

小学生の代表、今年は男の子でした。

『川施餓鬼』

今90歳の長老が子どもの頃もやっていたという伝統行事、川で亡くなった方の霊を慰めるために始まったとされています。

【準備】

3日前の土曜日に準備をすることにしていたのですが、相棒のミキオちゃんがその2日前の早朝に電話してきて「台風が来ているのでやるなら今日しかない、来れる人だけ集めてみるから」と言うのです。 私は、どこか抜けていて台風のことも知らなかった・・・

ともあれ朝の突然の招集にも関わらず仲間が9名も集まってくれて、竹を伐り、タイマツを作り、会場も整えてくれたのでした。
何ともありがたいことでした。

【点火】

「1番タイマツ」は私の後輩、鈴木さん。 かなり重たい。

太鼓を叩き、お題目を唱えながら進みます。 川まで約700mです。

芝川の畔で焚き上げます。 私が子どものころは燃えるタイマツを橋の上から川に投げ込んでいました。

その後、河原に投げるようになり、何年か前からこの形です。(河原に投げ込んでしまうと後の掃除が大変なので)

1人1人、この川、この地の精霊たちに祈りを捧げます。

再び、お題目を唱えながら興徳寺まで戻って、解散!です。

暑さでフラフラでした。

翌17日、法要の中で供養したすべての食べ物をミキサーで粉砕し、使用した竹、縄、お飾り等はお焚き上げしてその灰を残らず集め、境内の小川にお経を唱えながら飲み物とともに流しました。お酒2升、モッタイナイ・・ なんてつぶやきが聞こえそう・・・ 
本堂の片づけ~清掃とともに、泰潤と2人で1日仕事でした。

これをもって、今年の「川施餓鬼」、終了です。

彼岸花

早くも彼岸花が咲きました。毎年同じ場所で同じ頃咲きます。

白い彼岸花も咲きました。

これも例年通りです。

今年の彼岸花、例年通りとしたら 9月20日頃から1週間だと思います。

本日も終日、開花に備えての草刈りでした。 小雨でしたが暑くなく、作業もはかどりました。 

NHKの取材申し込みがありました。

かなりの人出も予想され、混乱を避けるため、3つの旅行社からの「彼岸花ツアー」の申し込みはお断りさせていただきました。

車で来られる方には、下の方に「臨時駐車場」を用意しましたのでこちらをご利用いただけますようお願いいたします。

開花が始まりましたら、このブログにてご案内いたします。

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3 件の投稿

  • エミー より:

    こんにちわ!
    川施餓鬼お疲れ様でした。沢山の方の協力があっての川施餓鬼ですネ
    これもご住職様のお人柄の賜物と思います(^^♪
    彼岸花白も綺麗ですね!今年も沢山の方に楽しんで頂ける事でしょう
    NHKからの取材申し込み凄いです!
    これも日頃からのお花のお手入れの賜物ですネ!
    お忙しくなられると思いますがお身体ご自愛下さい。

  • いしわた より:

    泰然こんにちは
    お施餓鬼・川施餓鬼初めて聞きました。
    地域的なものなのでしょうか?

    彼岸花もう咲き始めたのですね。

  • いしわた より:

    泰然さんこんにちは
    お施餓鬼・川施餓鬼初めて聞きました。
    地域的なものなのでしょうか?

    彼岸花咲き始めたのですね。