山寺の
和尚さん日記

自分を好きになる

またまた 大雪が降りました。  積雪量は前回より多く、 みぞれ混じりだったので とてつもなく 重い。
不思議なことに 興徳寺の廻りだけ積もって 反対側はほとんど 降らなかった。

2日たっても こんな感じ、 まるで 雪国です。

今回の雪では 富士宮市朝霧高原の農家で 牛舎の屋根が雪の重さで崩壊、牛250等が死ぬ、という痛ましい事故も起きました。 

興徳寺では
屋根から落ちてきた雪で 雨樋が 何箇所か壊れ、
TVのアンテナも この通り、
実は先週の雪でも曲がって 
修理をしてもらったばかり、
ポールを新しく取り替えたのですが
たった3日の命でした。
母の部屋からも 雪見ができます。

車の通る道、 人が歩く所は 妹たちに 雪かきをしてもらいました。
    



車道だけでも 全部で 200mほどあり、大変な作業です。  ごくろうさまでした。

佐村河内守 のことが 相変わらず重たい・・・ 
 


皆の前で謝罪するというコメントを発表したきり 本日まで現れず・・・


ブラジルに居た頃 よく物乞いに 小銭を渡しました。 
「あんなのインチキだから」 「本当は金持ってるんだぜ」 「甘やかすから マトモに働く気を無くすんだ」・・・
よく言われましたが 私の単なるキマグレで キザな言い方をするなら 彼らのパフォーマンスにちょこっと同調しただけ・・・  
片足の膝から下を失っているのに 松葉杖をたくみに扱いながら信号待ちの車を縫って歩いていた男、実は足を折り曲げて ズボンの中に隠していた・・・ 何故解ったかというと、こちらからの質問に 当人が ちょっとはにかみながら話したからです。 それ以来 彼はその交差点から消えた・・・


佐村河内守は あのウソを 通し続けられると思ったのだろうか? 
もし 頃合を見計らって引退したとしても、事実を知る一部の関係者、妻や 故郷の家族、知人等の存在がある限り、安穏な日はあり得なかったことでしょう。

自分という人間を 乗り換えることも 買い換えることもできません。
「自分で自分を好きになる」ことが とても大事だと思います。 
若いころ 「オレってバカだな~」と思いながら 
そんなバカな自分が とても愛おしいと思った、
損だとか 得だとか考えず
他人がこれをどう評価するかなども思わず
ただ 一所懸命だった・・・
今 思い出しても笑ってしまいますが 
「バカな子ほど カワイイ、というのは ホントだ!」
と思いました。
ウソで固めて何かを得ても 決して その自分を好きにはなれないでしょう。


もう お彼岸の準備。 
『興徳寺便り』は まだ着手してなくて、原稿ネタもない。 ウ~ン・・・