山寺の
和尚さん日記

忙しい、という言葉

お彼岸の お経廻りも 半分を過ぎました。
出だしで豪雨に叩かれ、その後も 暑い日が続いておりましたが ここに来てようやく 秋らしさを感じられるようになりました。

  彼岸花が 
  咲き始めました

毎朝4時に起きます。 
すぐにお米を研いで炊飯器のスイッチを入れます。(以前は 前夜準備して タイマーをセットしておいたのですが お米が水に浸かっている時間が長すぎると 味が落ちる、という理由で 朝に切り替えました)
その後、1時間は書道の稽古(検定試験が目前です)。
それから 本堂でお勤めをして 朝食の準備~片付け、この間に母を起こして、食べさせて・・
7時過ぎに出発、終日檀家さんを廻って、18時頃帰宅、夕食は妹たちが交代で 作ってくれてあるので それを食べて 片付けて 母をお風呂に入れて 彼岸の塔婆を書いて 
22~23時に就寝。 この繰り返しです。



所属する 芳林書道院代表 水川舟芳先生の個展が 銀座の東京セントラル美術館にて開催されました。 大作ばかりが14点、中でも横幅何と17メートルの『陶淵明詩』は圧巻でした。 

 まだ 朝顔も
 咲いています

もう随分(20年以上も)前からですが 意識して使わない言葉があります。
例えば 「疲れた~」、 これを言わなくなったら 本当に疲れなくなりました。
同じように 「忙しい~」、 これを言わなくなったら 忙しい、という気持ちがなくなりました。
「お忙しいところ 申し訳ございません」などと言われますが、忙しいと思っていません。
肉体的には 忙しいような現象ですが 心は何も忙しくないのですから・・・

私の尊敬する イエローハットの創始者 
鍵山秀三郎さん(現相談役)は 
手紙を差し上げると返事を下さいます。 
それも手書きの丁寧な楷書です。
まさにもう恐縮の至りですが
一体どうしてその時間を捻出されるのか、と思います。 
80歳になられた今も 日本中を忙しく駆け巡り、
朝は5時から 道路の清掃をされています。 
時間の貴重さを誰よりも良く分かっておられ、
動きは 無駄なく洗練されています。

口癖のように 「忙しい!」と言われる方がおりますが 
よ~く整理してみれば 「忙しい!」の正体は
意外と 大したことでもないもの。  
「忙しい!」が出そうになったら せめて別の言葉を!
私の場合は 「大変!」と言ってます。
頼みごとをするときには 忙しい人に、ってよく言われますが
私も 自分で決めたノルマは果たしながら なお余裕をもった生き方をしたいと思います。
富士山ピース&アートフェスティバル




今年も 『富士山ピース&アートフェスティバル』が 10月5~6日の2日間に渡って 開催されます。 
今回は 入場券を販売することになりました。 2日間通しの共通チケットで 2500円です。 私が 会計担当なので 何としても黒字で切り抜けたく 切にご協力をお願い申し上げます。



*「一口法話」 と 「住職のひとりごと」 更新されています。