山寺の
和尚さん日記

秋の七面山

七面山に行ってきました。

  

頂上の 水飲み場
凍って バリバリでした

七面山へは 年に2~3回は 参詣しますが 今回は とくに目的がありました。
それは 当病平癒祈願(とうびょうへいゆきがん)。 
いつも元気な私の後輩が、 体の不調を訴え、 2週間の検査入院の結果は、 腎臓の機能不全、 透析を勧められた と・・・
本人も 家族も 大ショック、  彼は私より3歳年下ですが 結婚したばかりです。 再婚同士ですが そのヨメさんになってくれた方が またイイ人で、  ペンキ屋さんの夫とともに 一緒に現場に出て よく働くし、体の不自由な姑さんと同居して よく面倒を見てくれるし・・・ 
この後輩、 超がつくほどの お人よしですが  どういう訳か 女運が悪く、 気がついてみれば スッカラカン、 そんな所へ 来てくれた嫁さんに対し、「命を賭けて シアワセにします」 と 誓ったばかりなのです。

”敬慎院”
前日の雪が 屋根に うっすらと
残っています

私が 七面山の 霊力を強く信じているのは・・・
今から 7年前、 友人に脳腫瘍が発見され 余命3ケ月と宣告された。 死ぬ前に 一度 七面山へ、という当人の強い希望を叶えるべく 急遽 仲間でサポート隊を結成、 
その時点で 症状は 医師の予想通り 視覚・聴覚の障害、さらに足の麻痺へと進行しており、雪の中の登詣は困難を極めましたが 本人の 不屈の信念と 仲間の強力なサポートで 何とか 目的を達成したのです。
・・・それから しばらくして そのピンポン玉大の脳腫瘍が 消えてしまった・・・   担当の医師をして 「言いたくはないが・・・ 奇跡としか 表現できない」と。
七面山に祀られているのは「七面大明神」 七面天女とも呼ばれ 法華経を守護するとされる女神様、 「御開帳(ごかいちょう)」をお願いして ご対面をさせていただくことができます。 
僧侶の 力強い読経の中、 像の額の玉を見つめて 一心に祈ると 願い事が 必ず成就する・・・



 ”随身門” からの 富士山、  遥拝という言葉が まさにピッタリ
検査から 1ケ月が過ぎましたが、 透析を断って 食事療法を続けている後輩、 経過は順調とのこと、
 
「この状態が維持され 願わくは 完全平癒いたしますよう」 と 祈りました。 

七面山の 山腹
私の 住む村の 裏山が
こんな風に 彩られる日を
強く イメージして
帰路につきました。
登山口から 車で更に30分ほど 早川沿いに遡り 奈良田(ならだ)温泉へ。
(途中で見かけた つり橋)

町営の日帰り湯 『奈良田の里温泉』 

奥まった山の中 なかなかの風情です。   
湯船は木製 ぬるめの実にいいお湯で うつらうつらと1時間も浸かってしまいました。 
 
  朝5時に 出発して 帰宅は 19時半、 まさに よき一日、 で ありました。



第二回 YUNOどんぐりの会 植樹祭
いよいよ 来週月曜日(26日) となりました。 
小学生が100名、 お手伝いを 申し込んでくださった方が 現在 45名、
準備は 万端! 
よき 天候を 祈るのみ です。