山寺の
和尚さん日記

泰潤のお嫁さん

前回のブログで紹介いたしましたが、副住職の泰潤のお嫁さんが結婚準備のために来ています。

持田沙織さん、ご実家は群馬県前橋市でお寺とは全く関係のない環境に育ちましたが、スナオでやさしくて知的でとってもステキなお嬢さんです。

お寺に嫁がせるという事でご両親も心配だったと思いますが、まずは泰潤が先方にご挨拶に伺い、結婚を前提の交際を認めて頂き、昨年末婚約して、今度はご両親に興徳寺に来ていただきました。 富士山を間近に見て感激し、安心していただけたようです。 
お父さんが私と同じ年で、大手メーカーに勤務し海外駐在員の経験もあり(沙織さんはシンガポールで生まれ小学校1年の途中まで彼の地で過ごした)私とも大いに話が弾みました。

2月10日、興徳寺の開山(かいさん=初代住職)日興上人(にっこうしょうにん)の692遠忌(おんき=692回忌)の法要が営まれ、引き続き「役員会」が開かれました。私にとっては「株主総会」のようなもので緊張もしますが皆いい方ばかりでつつがなく終了しました。
(私は日興上人から数えて54代目の住職です)

役員会では沙織さんを皆に紹介し喜んでいただいて、そこまで泰潤も同席していたのですが少し熱っぽいということで大事をとって懇親会を欠席、沙織さんだけに参加してもらいました。

泰潤不在をいいいことに、当然のように質問が・・・

「泰潤さんのどこがよかったんですか~?」 

恥じらいながら・・・「え~えッ、全部・・・ とてもやさしくて~」「どこが~?」「鎌倉のデートで雨が降ってきて、傘をさしてくれたり・・・」・・・
そんなのあたりまえじゃん!と(私は)思いましたが・・・
「頼まれたお菓子を捜して一緒に歩いてくれて、そのお菓子が売り切れてなかったとき、笑いながら慰めてくれた・・・」
もうコメントもありません・・・

アプリで知り合ったそうですが、最初に写真が送られてきたとき、あまりにもイメージ通りで(なぜか白いセーター姿と思っていたらその通りだったので)「来た~ッ!」と思ったそうです。それからメールを交わしていくうちにマジメで真剣な態度に惹かれたとも(これは私に)話してくれました。

 

2月17日に檀家さんの結婚式が興徳寺で執り行われたので、「三々九度の盃」の役を手伝ってもらいました。

泰潤よりも10歳も年下で、「ホントにウチの子でいいんですか~?」と訊いてみたかったのですが、2人がとってもいい感じだったので思わず質問を引っ込めました。


(沙織さんの)お父さんより「家に挨拶に来てくれた時、目の前に座った若者の端正な居住まいに感心させられました」と最大級のお言葉をいただき、私の方が恐縮しつつも、そういう見方をしてくれたんだ、と嬉しく思いました。

私のことを「お父さん」と呼んでくれる女の子が初めてできました。 (長男の嫁はスコットランド人で私のことを TAIZEN!と呼びます)
慣れないので何となくこそばゆいですが、興味の持ち方や価値観も私とよく合っていて話がとても楽しい。

2人で並んで楽しそうに台所に立っている姿もとても微笑ましい。

男と女の赤い糸を、私は信じています。

 

2023年の出生数は75万8631人、死亡数は159万503人、人口減少が加速しています。国は次元の違う少子化対策などと言っていますが、抜本的な改革をして欲しいと思います。

で、私がずっと気になっているのは、結婚する気がない男女が増えていることです。 形にこだわらなくてもイイ、でもそもそもの男と女の引き合う力が弱くなっている現実は少子化対策以前の問題だと思うのですが、ここに関しての話題がない。下手な言い方をすると、セクハラ・パワハラと叩かれる、 とっても大事なテーマだと思います。

そして今回の泰潤の結婚で感じたのですが、結婚したい男女に出会いの場を与えるシステムとしてマッチングアプリはとても有効なツールだと思います。 パートナーにとってとても大切なことは価値観が共有できることだと思うのですが、まずは無限大の可能性から絞り込むことができ、さらに進んでいってそこに男女間の微妙な気というものまで感じ取っていける、そこでお互いが納得できたら初めて会ってみればいい。 ただそこに多くの危険性や犯罪性がからむことも事実なので、国が主導してこのようなシステムを構築したらどうだろう、と思うのですが・・・

河津桜が満開です。

今年は桜の開花がかなり早まりそうな気配、下の枝垂れが開花したらこのブログでお知らせします。

泰潤と沙織さんの結婚式は3月31日(日)の11時です。

本堂での挙式の後、庭に出ますので、桜見物方々お出かけいただき、若い2人にお言葉かけてやっていただけたら何よりです。

*今朝(3/1)のこと、嫁が「おとうさん、ブログ読みました~、一言付け加えると・・・」と言ってこんな話をしてくれました。

鎌倉のデート、妹に頼まれたお菓子を探して歩いていたら土砂降りの雨になって、その時に泰潤が半分濡れながら沙織さんをすっぽり傘で覆ってくれたそうです。そんなにしてやっとお店にたどり着いたらお菓子は売り切れ、その時に笑いながら「仕方ないね~」と言ってくれた、それがとてもさわやかだったと・・・ 「そんなの当たり前じゃん、僕だってするよ」と言ったら「だからおとうさんも泰潤さんにも当たり前のことが、それが嬉しいんですよ~」と、 そんな風に言われて照れつつもさわやかな朝でした。

 

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2 件の投稿

  • ロコちゃん より:

    おはようございます、昨年はすてきな紅葉の御首題にご縁がありました、ありがとうございました。あの時、桜の木がたくさんあり、咲く時期にまた参拝にとおもっていました。あの桜は河津桜でしたか?見頃なようでしたら参拝に参りたいです🙏🏻

    • kotokuji@taizen より:

      投稿ありがとうございます。 10年前に植えた河津桜、10数本は今が満開です。 この先ソメイヨシノ、エドヒガン、しだれ桜などが開花します。今年は開花が早まる予想ですが、最初に開花したところでこのブログでお知らせしますので又お出かけください。