1昨日 東京の檀家さんを お盆の棚経に廻り ついで 念願であった フェルメールの 『真珠の耳飾りの少女』と 対面して来ました。
http://www.asahi.com/mauritshuis2012/
東京都美術館、それなりの混雑も予想していましたが 平日の午後、小雨そぼ降る中、入場するのに20分待ち・・・
更に 薄暗い館内で4列に並んで、人いきれの中、じっと耐えること40分間、 やっと憧れの少女の前へ・・・
ポカ~ンと半分口を開いたまま ゆっくりと かに歩きして オシマイ、 対面できた時間は わずかに数秒? でした。
でも、でも です。 それは それは 美しかった・・・
若い頃 ルーブルで 『モナリザ』を観たことがありますが その10倍 感動しました。
なんといっても 色が美しい。
特に ターバンの鮮やかな青の色、
350年経った今も ほとんど劣化していないのは 西アジア原産の 純金よりも高価と言われる、ラピスラズリという 青い宝石を細かくすりつぶして 描かれているからだそうです。
(当時の絵描きは 絵の具は 全部自分で調合したのだそう)
また 右側の 縦に流れる 黄色の鮮やかなこと、 左側からの自然の光の他に ここにだけ 別の光りが当っているように見えます。 青との対比も見事です。
列から 吐き出された後も しばらくは 同じように ポカ~ンと口を 開けて 歩いている人の顔を見ながら 余韻に浸っておりました。
都美術館を後にして 今度は銀座へ・・
現存するフェルメール作品は37点だそうですが、そのすべてを所蔵美術館と同じ大きさ・同じ額装で展示している『フェルメール光の王国展』 http://www.vermeer-center-ginza.com/
最新のデジタルマスタリング技術によって、フェルメールが描いた直後の絵の色合いを復元することを目標として複製された作品が 年代順に展示されていて とても興味深いものでした。
この2つを 同じ日に見られたこと、 本当に ハッピィ!でした。
展示されている複製画を 注文して購入することもできるみたいです、 価格は 14万円くらいだったかな、
「・・・」
ちょっと タメ息をついて あきらめました。 飾る場所がない、という理由の他に、 やはり 本物より劣る、 という理由が 負け惜しみでなく 強い。
普通レプリカって 重厚さでは もちろん本物には敵わないけど、 美しさだけなら それなりのものが 出せるのですが、 この絵に関しては 本物が とにかく美しい・・・
多分 宝石だからなのでしょう。
あの青の色、
透き通るように澄んで 限りなく深い青、ウルトラマリンブルー!
フェルメールブルー とも称される この青が 眼に焼きついて 未だに 離れません。
色の中では 青が 一番好きですが この青は別格。
寝ても 覚めても あの青いターバンの少女が浮かび上がる・・・ ちょっと病気かな?
そんな訳で 下手な 写真も 載せられません。