山寺の
和尚さん日記

木を伐る ということ

最近の 小学生は 「木を伐ることは 悪いこと」 と 言います。
アマゾンやインドネシアの 森林の乱開発によって 地球上の酸素が酸素が減少して、このままゆくと 私たちの生命を脅かす・・・というような教育を受けているからです。

人が自然と共存・持続するためには (自然に対して)適度に手を加えることが大切です。 
とくに 杉や檜といった 人工林は 畑に野菜を植えるのと同じように、 収穫を目的として 植えられたものなので、植える→育てる(下刈り・枝打ち・間伐)→伐る→植える・・・ といった作業を 50~60年周期で 行う必要があります。 
山を育てるために 豊かな自然を守るために 木を伐ることも 大切な仕事です。
今回、広葉樹に植え替えた裏山のうち、飲料水の水源地のあたりは 針葉樹をそのまま残してあります。 ここは じっくりと 杉・檜を育てるべく 今回 間伐を行いました。
(before)
50年前に植えられた 杉の林、 30年ほど前に すでに1回 間伐が行われていますが それで中は暗い、
 
(after)
山がすっかり明るくなり 内部まで 日が差し込むようになりました。
 
 

    これは興徳寺専用の水源地です。 ここで 湧き出た水を そのまま飲料水として 使っています。
こちらは 大きなモミの木、クリスマスツリーに使われる木ですが、 その裏側に隠れていた 立派なモミジの木を 救うべく、 これも今回 思い切って 切り倒しました。
       (before)                          (after)
                                
  
                                                              
                                                
                                              これが モミジの木
秋には 見事な紅葉が楽しめることでしょう。




人と自然が 調和すること、 里山に住む 私たちの目指すところです。