山寺の
和尚さん日記

つわぶきの葉っぱ5枚

寒い日が続いています。 
朝の本堂は 氷点下、気合が入ります。
「寒行」は、連日20~30人の参加者で、大いに盛り上がっています。
 7年前にスタートしたときは 坊さん4人のみ、誰かが都合で来れないときは2人だけ、ということもありました。
参加してくださる方の 動機はさまざまでしょうが、それぞれが 良い修行をされている、と思います。
行脚の後は、お寺に帰って 皆でお茶をいただくのですが、
今 もっとも話題になっているのが 「つわぶきの葉っぱ」



                        10月頃の写真です
妙覚寺の檀家総代さんの話です・・・
「ひざが悪くて、毎週、外科医に行って、たまった水を抜いてもらう、
その時はちょっと傷みが去るけれど、
すぐに水がたまって、また病院へ・・・ 
週1回のペースで 4年も通ったけど 良くならない・・・ 
勧められて 湯治に行ったところ、
そこで出会った あるおじいさんが
『病院にいくら通ったって、治りゃしないよ、
それよりだまされたと思って、やってみな~ 
大して高いもんじゃないから・・・』
と教えられたのが、 
つわぶきの葉っぱを炙って、風呂上りに膝に張り、
包帯かサポーターで押さえて、繰り返す事5回、これだけ・・・ 
ホントに治っちゃただよ~、4年もの間 毎週病院に行って治らなかったのが たったの5日だからサ~」 

それから数年経って もう膝のことなど忘れてしまっているとのこと、毎晩、元気に夜の道を歩いています。 

これが つわぶき の葉っぱ
盛り上がったの、ナンノって・・・ 
ツワブキなど 興徳寺にいくらでもある、という話になって・・・ 翌日から、ゾロゾロと人が やって来ます。 
顔に貼ったら 美人になるらしい・・・ 頭に貼ったら 禿が治る・・・
この手の話があらぬ方向に発展するのは、よくあることで・・・
ともあれ ミッコちゃんのおばあさんが、現在、治療3日目、
2日後の結果に 期待しましょう。

本堂横の大きな杉の木 3本を 伐採しました。
年輪で 数えてみたら 樹齢70年でした。
ここまで 育った木を 伐る、
については さすがに ためらいもありましたが、
先日の 台風15号で このあたりでも 
杉の大木が倒れて、被害も出、
この木が 倒れると 本堂直撃、
ということにもなりかねないので
決断した次第、
本堂前が すっきりと 広がりました。 (右の写真は 伐採前 です)                       

しだれ桜を植え、 その下に 伐った木で作った ベンチを置きました。
あと 2ケ月もしたら きれいな花を咲かせてくれるでしょう。