『興徳寺便り19号』で 「しあわせになってねといのりつづける お母さんがいる」 というタイトルで お母さんのことを書いてみました。
http://kotokuji.jp/howa/howa94.html
『知覧特攻平和会館』で 若い兵士たちが遺した膨大な遺書や手紙を読み、死に逝く彼らのもっとも深い思いは やはり母親であることを知りました。
徹底したマインドコントロールの中、 教えられたままに 「天皇陛下万歳!」と死んでいった者が 如何ほどいたか? 知る由もないけれど、脳裏をよぎるものが 「おかあさん」であったことは 容易に想像がつきます。
お檀家さんを廻る楽しみのひとつが このお母さんたちと会うこと・・・
戦前~戦後を生き抜き、すべてを受け入れ、じっと耐えてきた、強くて、たくましくて、明るくて、シッカリ者の 「日本のお母さん」たちです。
お経の後、お茶をいただきながら さりげない会話を交わしますが、時にポツポツと 身の上話を語ってくれることもあります。
そんな中で 拾った イイ話・・・
佐野富子さん;
「毎年12月になると 換気扇の掃除をするんです。
それが 今日だったんですが 掃除をしながら、
つくづく ありがたいな~ と思いました。
東北の被災者の方たちは 先も見えない不安の中で
お正月を迎えるんですものネ~」
佐野元恵さん;
「ご主人が亡くなって落ち込んでる友達とか
一人暮らしのおじいさんとか、朝 電話をかけるんです。
『おはようございま~す、 御飯食べた~?』 なんて、
ほんの一言だけど、
アタシ 車の運転もできないし、 こんなことしかできないから・・」
どんな人にも それぞれのドラマがあって 観客席で観ていると ハラハラ・ドキドキ、時に可笑しく、時に悲しく・・・
とってもオモシロイ。
最後は何らかの余韻を残して 幕!=the end,
悲しいだけのドラマは ないし、ただの つまらない人生、も ありません。
*お会いしたことのない方より コメントをいただきます。 とっても嬉しいです。 なるべく返事を書きます。 メルアドを載せてください。