山寺の
和尚さん日記

山の奥のくすりやさん

朝食の用意ができると母を呼びます。
しばらくすると(やや30分)トコタン・トコタンと現れて
「オッハヨー はるばる出て参りましたヨ~」
すかさず 「山奥からですか~?」 「山の奥のくすり屋さん?」 と言うと
「ハクボク 削って 粉薬」 と 答えます。
「その次は?」 と聞くと
「やだよ~ 恥ずかしくて 歌えないよ~」と 困った顔して 大笑い、
無論 私が歌い出せばついてきますが 朝から あまりにもハイテンションなのも・・・?




私が幼かった頃 母が教えてくれた歌、
活字にするには さすがためらわれます、 実は 私も とっても 恥ずかしい・・・
 「山の奥のくすり屋さん」 曲は 「めんこい子馬」 
♪ 山の奥のくすり屋さん
 白墨 削って 粉薬
 お馬の ションベン 水薬
 ホラ~ 鼻くそ 丸めて マメキンタン
 それを呑むのは アンポンタン




曲を知ってる方、是非 歌ってみてください、
♪濡れた子馬のたてがみを~撫でりゃ両手に朝の露・・・ という 出だしの カワイイ歌です。
母は 最初 この歌も忘れかけていましたが 私が最後まで歌ったら 大喜びして
一気にフラッシュバックしました。 
その場のことは すぐ忘れるので 何度繰り返しても
大笑いしてくれるので とっても楽です。
忘れかけていた記憶を引っ張り出してやることは 脳への大いなる刺激、母と私の脳へ・・・です。



♪ さよならサンカク 又来てシカク~ 
この歌も ずいぶんバリエーションがあります。
今度また 紹介します。 知ってる方は 教えてください。



昨日は 東京方面を お盆の棚経、夜遅く帰って、 本来なら 今日が静岡方面、
明日4時 東松島に向けて出発、 という段取りでしたが・・・
今朝方2時に 電話が鳴って・・・ こういう時間は 間違いなく 訃報、
枕経に伺って 夕方 納棺~通夜、明日 葬儀~納骨 を終えて 出発、ということになりました。


    梅雨が明けたのに 富士山は なかなか現れず・・・ 明日はどこまで行けるやら?