山寺の
和尚さん日記

ボランティア活動

11日、お葬式の時間を早朝(8:45~)にしてもらって、火葬~埋骨を済ませて、帰宅したのが13:00。 
それから 東北に向けて 出発しました。 私は どこか途中で泊まって、翌朝、作業開始時間(8:30~)までに到着すれば、と思ったのですが ドライバー役の相棒 幹雄ちゃんは ひたすら走り続け 夜の10時過ぎに 到着。 まったくタフで 頼りがいのある友です。
図書館の庇(ひさし)の下に 寝袋を。

ホームレスの おっさん?

ボランティアの人たちは ほとんどが それぞれにテントを持参しています。(このテント村が始まってから 東松島市のボランティア数が 大幅に増えました)



                 左の大きなテントが ボランティアセンター本部

  
センター内部

受付
作業内容も少しづつ 変わってきて 今は 床下のヘドロ出し、庭に堆積したヘドロの撤去、あるいは 側溝の掃除(ヘドロ出し)等・・・
希望して 床下のヘドロ出しをさせていただきました。 

4ケ月が 経過したというのに ヘドロはまだシットリと湿気を帯びています。 塩分が乾燥を遅らせているのだと思います。

床上浸水した すべての家屋の床下に ヘドロが堆積していますが これを撤去するには 床板の一部を外さなければならず これはプロの大工さんの仕事、そして その費用は個人負担です。

この家を建てた 大手住宅メーカーに 床板や浸水した壁の 撤去・修理を依頼したところ見積金額は 800万円弱、 驚いて 地元の大工さんに見てもらったところ 何とその1/4の金額だったそう。 ただし 依頼が殺到しているので とりあえず、床の一部を開けて ヘドロの撤去作業がしやすいようにし、仮のベニヤ板で塞いでおいて 来年の4月以降の工事になることを承諾できるなら・・・ という条件だそうです。 施主が同意したのは言うまでもありません。
「大手メーカーが 個人の大工さんより 高額であるということは 理解できるのだけれど、それにしても この差はヒドイ」と施主さん。 
顧客の災難に対して、採算を度外視してでも対応するのが 大企業の勤めでは? と私も思います。
 
問題は 義援金。
日本赤十字社のHPによると、総額2,667億9,307万7,230円のうち、2,396億7,005万円を15都道県に送金済み とのことですが いまだに 何も受け取っていない、という話を あちこちで聞きました。 どうも 市町村での 業務が滞っているようです。 
そこで元市役所OB、幹雄ちゃんの提案、 「市町村単位で 65歳くらいまでの 経験豊富な職員OBを募り、長期に渡って派遣する」
とてもいい案だと思います。
ただでさえ忙しい役場の職員さんに これ以上の負担もかけられませんが 義援金を 本当に必要としている 被災者の手に 一刻も早く渡してやって欲しい、と心より願います。



今回の東北で感じた事、 また次回に。