山寺の
和尚さん日記

おもてなし という言葉

前回から またまた1ケ月以上も更新できず、1年でもっとも時間のとれるこの時期、何をしていたのか?と思ってしまいます。
すっかり、夏 です。
花もいっぱい咲いています。

今年植えた「アマリリス」、白の八重です。


前に佐渡へ行った時、買ってきた「佐渡ゆり」、昨年末に球根を掘り直し、植え替えました。
「ホタル」も飛んでいます。

「ホタル」は、6月と勝手に思い込んでいたのですが、5月24日、この時期にしてはとても暑い夜、「もしや?」と思って行ってみたら たくさん飛んでいました。


カメラを三脚に据えて静かにしているとレンズに たかったりもします。

なかなか上手く撮れません。
《年輪の会》
恒例の春と秋のグループの旅行、今回は伊豆でした。
2泊3日で、集合場所(三島駅)と時間、あと泊まる所だけが決まっていて、10人乗りのワンボックスカーをレンタルして、行く先はその場で決めるという気楽な旅、
土肥(とい)金山跡、という所、「行って見っか~」と訪問したのですが・・・

世界一の金塊、250kg、時価12億3千8百万円、ただ置いてあるだけです。 ずいぶん余裕のある企業だと思いました。

手を入れて持ち上げられるようになっているので、皆チャレンジします。 当たり前ですがピクともしません。
宿泊したのは、西伊豆の某高級旅館。
夕食の料理も豪華で美しかった・・・

実は我々の仲間の一人、昨年まで一緒に旅していたこの会の中心人物がこの1月に急逝し、今回はその「供養のため」という位置づけでありました。
食事が始まってしばらくしてから、「それじゃ 一人づつコメントを」ということになり順番に彼の思い出などを話しておりました。
ところが 明るくて元気な仲居さんが大きな声で陽気に料理の説明などをします。
「今、皆が話しているので少し声を落としていただけませんか?」と頼んだのに、意味が解らなかったのか、
「アワビの踊り蒸し」という目玉料理の説明を一人ひとりにしてゆきます。 皆も諦めてシーンとしているのでよく聞こえます。その同じ説明をなんと10回、仲居さんが出て行かれた後、皆で苦笑しながら、思い出話を再開したのでした。

戻ってから、このホテルにメールを入れたところ、すぐに返事がきました。
「先般は ホテル〇〇〇にご宿泊いただき誠にありがとうございます。
またメールにてお声をお聞かせくださり重ねて御礼を申し上げます。
ご夕食時の従業員の応対につきましてご不快の念をおかけし申し訳ございませんでした。
皆様の雰囲気を読み取れないばかりか、お声を伺ってもなおご要望にそえなかった旨を拝読し大変心苦しく存じております。
衷心よりお詫び申し上げます。
松永様より頂戴したお声は館内で情報共有をさせていただき今後改善に努めてまいります。
貴重なお声をお寄せくださり感謝申し上げます。
この度のご来泊誠にありがとうございました。
ホテル〇〇〇」
このホテルは、「おもてなし」を売りにしています。
だけど そのオモテナシを マニュアル化し明るく元気な応対を皆が喜ぶ、と思っているのならオメデタイ限りです。
出発時、玄関にたくさんの仲居さんたちが出てきて手を振ってくれましたが、これもマニュアルかと思うと空々しい。
「おもてなし」という言葉が独り歩きして、「おもてなし」がパターン化されているような気がします。
 
謝罪のメールも、すぐ返信することも含めてマニュアル通り、責任者の名前すらありませんでした。


相手の心に寄り添う、ことの大切さを改めて学びました。

翌日、「加山雄三ミュージアム」

堂ヶ島の遊覧船。

洞窟の穴の中を舟で潜る・・・
2日目は東伊豆の温泉に泊まるのですが、私は檀家さんの訃報が入って、ここから急遽戻ることに・・・
皆にも予定を変更してもらって、下田駅まで送ってもらい夕刻お寺に戻りました。
このようなこともよくあることで、 1日だけでも楽しむことができてよかったです。

書きたいことはいっぱいあるのですが、本日ここまで・・・
明日、早朝5時に出発、バイクで「筑波サーキット」に行きます。
バイクのレースを観戦するためです。 一度も見たことがなく、やっと念願叶って・・・ というところです。