山寺の
和尚さん日記

一日先生


私の 母校 柚野(ゆの)小学校。
明治6年(1873年)の開校で 今年で 創立138年という 伝統ある学校です。
私が入学した 昭和31年当時は 富士郡柚野村立柚野小学校、1学年70名の2クラス、児童数が400名以上でした。 
現在は 163名、ずっと学年1クラスだったのですが 今年度、1年生が2クラスになったそうで、ちょっと嬉しいニュースでした。
この柚野小の 「卒業生1日先生」という企画に 招かれ 5年生のクラスで お話をしてきました。
いろんな人の前で 話させてもらう機会をいただいておりますが 小学生は初めてです。 しかも1時限といっても45分間なので この限られた時間で どんな話を? と大変悩みました。 
午後の最初の時間だったのですが、その前日から当日にかけて 何も手につきません。 
そんなことを他人に話すと 「まさか~?」などと言われますが 本当なんです。
久しぶりの小学校の教室、 
今 私は 61歳、5年生は 11歳ですから ちょうど50年前の私の姿か、と感無量でした。

「夢を語ろう!」というテーマで話しました。




夢」は 実現します。 どうすれば? それは、まずは その夢にむかって 努力すること、諦めない事、 当たり前ですね、 でも それだけじゃダメなんです。 とっても大事なことがあります。 それはね、神様が 努力している君たちを見て 応援してくれる、助けてくれる、だから 実現するんです。 君たちから 神様は見えないと思います、 だけど 神様は君たちを見ています、 だから ずるいことをしても ダメなんです。 そして 誰かを使って 助けてくれるんです。 まずは そこを信じてください。 
 と 前置きして 私の今までの事で 小学生が喜びそうな話をしました。 
小学校の頃の小さな冒険、 皆に言ったけど 誰も信用しなかった、 
「アフリカに行く」 と言った時も 「できっこないヨ」と言われた・・・ でも言い続けていたら 夢が夢でなくなった。

 
最後に 柚野の山を広葉樹に変えていきたい、そして この柚野の里に ギフチョウが舞う姿が見たい、という 私の夢を話し、一緒に どんぐりを拾って植えましょう! と協力も呼びかけました。
「夢」を持ちましょう、 そして その「夢」を語りましょう、 
他人に対して しゃべってしまうことが、夢の実現の 近道ですヨ。 
と結びました。

最初に 担任の松原先生 が 私を紹介してくださったときに 「何か聞きたいことがある子は 最後に質問をしてください」 と言われたので そうか、それも入れて45分か、 と プレッシャーがかかり、 子供に話すにしては 間(ま)が 足りなかったか? などと 反省。
ポンポン話してしまったけど 理解してもらえたかな~?
        
       松原先生と 柚野小現役5年生 と 50年前の5年生
無事 終わって ほっと しました。
そして 改めて・・・
先生たちは このようなことを 毎日・毎日 何時間も やっておられるのか、
何とも 大変な仕事だ、と思いました。
本当にご苦労様です。
そして よい機会を与えていただき ありがとうございました。 

       放課後の 子供たちの 何とも 元気で かわいいこと!
 




「二宮金次郎」の向こうに 富士山が見える。


          庭の梅が 咲き始めました