山寺の
和尚さん日記

サギについて考える

1月の初め、池の鯉が大量に 鷺(さぎ)に食べられ あわてて蓋をしたものの 以後 見るのも嫌で しばらく放っておいたのですが 先日やっと その気になって 防護のテグスを 張り巡らしました。 
前々回のブログで 書いたとおりです。 
1ケ月近くも 日の当たらない生活を余儀なくされた生き残りたちは ほとんどじっとしていたようで 背中には  うっすらと 土を被り 何かに怯えているかのようで 全く哀れな状態でした。
それでも あれから1週間ほどたって 少しづつでは ありますが 元気を取り戻したようであります。
 
たまには 池の真ん中にも出てくるようになりましたが 近づくと すぐに 石の下の方に移動してしまいます。




私も 何となく 気持ちが落ち着いてきて・・・
改めて 考えました。
鷺は 短時間で 鯉を100匹も掴まえる・・・ あの口ばしだけで、
鯉だって バカじゃないんだから 当然逃げるだろう・・・ それよりも口ばしの方が速い、
それとも 逃げる方向を予知してそこに 口ばしの一閃を報いるのか???・・・
人間が 鷺の口ばしと 同じ大きさの 例えば ”火バサミ(焼肉のとき 炭をはさむ アレですよ)”のようなものを持って それで 鯉を掴まえる事ができるだろうか・・・?
空想は 空想を呼び 改めて あらぬことを考えました。 
金魚すくい ならぬ 鯉掴み
金魚すくい のプールに 鯉の稚魚を放し、
「さ~ いらっしゃい! いらっしゃい! 鯉の挟み捕り、1回千円! うまく掴めたら 賞金1万円だ~!」
客には 白鷺風の帽子を被ってもらい 鷺になりきってもらいます。
 バチャッ!
 バシャッ!
 
 ウ~ンもう一回 ジャババッ! 
1万円使っても かすりもせず・・・
「なんだ~ッ、こりゃサギじゃね~か!」
「なんだと~? サギ(鷺)は オマエだろ~?」
おあとがよろしいようで・・・

法話には 使えないよな~  ナンテ 転んでもタダでは起きない 住職であります。