山寺の
和尚さん日記

「福は内~ 福は内~」

昨日、15日間の 「寒行」 が 無事 終了いたしました。 全期間中 晴天に恵まれ 最初の頃は 満月の月明かり、そして 終盤は きらめく冬の星空の下 お題目を 唱えながら ただひたすらに歩く・・・ 
寒くて つらいことでもあったけど 皆の心は 充実していたと 思います。
「明日の晩から 何しよう?」 笑いながら そんなことを 言い合っておりました。
さて 最後の夜は 歩く時間を少し短縮して 常境寺で 節分の 豆まきです。
最後の法要

行衣(ぎょうえ)に 身を包み 
毎晩 一緒に歩いてくれた  お仲間
これで 最後と思うと 少し淋しい・・・
                  豆まき開始

用意した 豆や お菓子 もろ箱(写真の木箱)15杯、
坊さん6人で 撒きます。

「福は内~ 福は内~」
日蓮宗では 「鬼は外」は言いません。
私たちの 祈りの対象である ご本尊の中に 鬼子母神とか 十羅刹如(じゅうらせつにょ) といった鬼も 祀られているからです。
「鬼子母神」は人の子をさらって食べていた、人々にとても恐れられていた鬼でしたが、お釈迦様の教えによって改心し、子供を守る神となったと云われています。 
仏教的に解釈すれば 実は 神も鬼も 表裏一体、私たち自身にも 神も鬼も存在します。

ワ~ッ ワ~ツ! 
きゃ~ きゃ~!
どたばた どたばた ! !

       みんな 大満足!!




期間中、がんばってくれたみなさんに 記念品として 身延山の 五合枡が、
そして 15日皆勤の 稲葉誠・君江夫妻には 1升枡 が贈られました。

皆様 おつかれさまでした。


      今朝の 富士山です。