山寺の
和尚さん日記

福祉のまちづくりサポーター

「暮のお経廻り」 本日をもって ほぼ終了しました(檀家さんの都合で 明日伺うお宅が3軒ありますが・・・)。 
何となく 今年の一区切りであります。
さて 3ケ月ほど前の事ですが、区長さんと町内会長さんが訪ねて来られました。
富士宮市との合併にともない、各地区に「福祉のまちづくりサポーター」を 置くよう指導を受け 当地区では私に引き受けて欲しい、との依頼でした。 断る理由もないし 地域のために何かをしなくては とも思っていたので 「ハイ、喜んで!(とまでは言わなかったけど・・・)」とお引き受けしたところ、
まずは そのための養成講座に 出席して欲しいとのこと。 
かくして 11月6日より 2週間毎の土曜日の午後参加して 計4回、昨日がその最終回でした。
富士宮市社会福祉協議会が 主催するこの研修会(私は 恥ずかしながら この福祉協議会という存在すら知らなかった)、何の予備知識もなく 参加したのですが、大変よい勉強をさせてもらった と思います。
参加者は50数名、  なんらかの形で ボランテイアとして 地域福祉に関わっておられる方たちで 平均年齢は60代後半くらいでしょうか?  女性が圧倒的に多かったです(私が 講演に行く 「寄り合い処」のボランティアさんも たくさんおられました)。
全体を7つのグループに分け、第一回目の前半に 基本的な講義があって、 その後は グループ内でのディスカッション、 最後に(つまり昨日)その成果をそれぞれに 発表するというものでした。
増加し続ける 幼児虐待、親殺し・子殺し、ひきこもり、離婚率、未婚率、自殺・・・ 日本人の14%が一人暮らしという現実、老人のひきこもり、老老介護、孤独死・・・
地域社会にあって 私たちは どう取り組んでゆくか、というテーマに沿って 熱い議論が交わされました。
私たち 第7グループは、「どうする?地域のコミュニケーション不足」というタイトルで、最近 大人も 子どもも 挨拶ができない、 近くに住んでいるのに どこの子なのか分からない、 集会などを開いても 参加者が減っている・・・などの現実を踏まえ、 かつて 毎月開かれていた 「常会」を復活させよう と検討してみました。
 
家が狭くて会場を提供できない、 夜勤等仕事の時間帯が異なる、 子どもを置いて家を空けられないシングルマザー、 危険で夜は出られない老人、 地域と関わりをもちたくない孤独な人 等々 問題を整理しながら、解決方法を探りました。
*「常会」とは この地域で 開かれている 隣保班ごとの集会、 私の班では 月末の夜7時から 家庭持ち回りで 行われます。 伝達事項と 地域で起こっている諸問題を話し合う場ですが、かつては その後に お酒がふるまわれて それが楽しみでもあったようです。 最近では お茶だけ、 特に用がなければ 開かれない月もあります。
私の住んでいる農村地域と 市街地では事情もまったく異なるし、ひとくくりで結論付けることはできませんが、 こんなにも多くの人たちが 生き生きと真剣に 地域の人たち全体の幸福を願って 活動されていることを知った事、それが 何よりも大きな収穫でした。  
微力ではありますが 私も 何らかのお役にたちたい、と思いました。
昨日朝、本堂内で 2度。この冬一番の寒さでした。
外は霜柱で 真っ白、 富士山も神々しいまでの 美しさです。



ここは 「菜の花畑」 3月末の 開花予定です。
富士山と きっとよくマッチすることと 思います。