山寺の
和尚さん日記

一番いい季節

春のお彼岸~花まつりが終わって7月のお盆までの約3ケ月が私のもっとも嬉しい時、
自由な時間がとれるからです。 
花も次々と咲きます。



庭の草むしりや山の作業もとても楽しい!
「竹の子」

不思議なことに「竹の子」は一年ごとに当たり年が来ます。 
昨年は裏年(不作の年)だったし、冬に竹林を整備したこともあって今年は豊作だろうと思っていましたが、まさかこれほどとは・・・

竹林に群生するシャガの花

私が興徳寺に戻って14年になりますが、これほどまでに竹の子が出た年は記憶にありません。
朝いちばんに山に入り、掘って~茹でて~配って・・・ 
翌日、山に入れば またまた竹の子・竹の子・竹の子・・・

興徳寺の竹の子はアクが少なく、掘りたてを真水で茹でます。

最初はとっても喜ばれますが、しばらく経って
「あの~茹でた竹の子どう?」「ゴメン、他でもらったので・・・」などと断られるようにもなります。
当たり年の時は、どこの山にも竹の子が出ます。
それでも掘り続けなければ、あっという間に竹になる。

親竹を残して柔らかいうちに倒すのですが、これまた結構な作業です。 

斜面がきつい断崖絶壁のような所にまで生える、早めに処理をしなければ後々さらに面倒なことになるのでよじ登っては伐るのですが、ヘトヘトになってしまいます。
「寄り合い処」

富士宮市社会福祉協議会の主体で、身近な地域の方たちが寄り合う場所をという趣旨で生まれた「寄り合い処」、私の住む下柚野(しもゆの)区でも1年余りの準備期間を経て、この2月にスタートしました。富士宮市で119番目、私もスタッフの一員です。
「しもゆの寄り合い処」は毎月12日を開催日とし、いつもは区の集会場で開催されますが、4月はお花見を兼ねて興徳寺で行われました。


母にも参加してもらいました。

私自身、あちこちの「寄り合い処」に呼ばれてお話をしたり、歌を歌ったり、ということを続けていますが、スタッフさんのやる気と来てくださる方の気持ちがマッチして成立すること、そのキーワードは「楽しい!」ってことだな、と思います。 
わが下柚野のスタッフさんは、皆明るくて、パワフルでそれでいてとても謙虚、いい会に育ってゆきそうで私もとっても楽しみです。
「御前崎」

ブラジルの友人の画家が、昨年愛知県の常滑で開いた展覧会を、今年は御前崎のデーサービス施設で行うので一緒にどうですか?と誘いを受けました。
展覧会と併せて、音楽家の演奏や私のお話で利用者さんに楽しんでいただこう、という企画です。

1年ぶりの友は相変わらずエネルギッシュで純粋で、新しい友人もできて楽しい時間を過ごさせていただきました。

御前崎は興徳寺から約100km、バイクで行くのによい距離です。

灯台、って好きです。

とくに、ここは映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となった所、小学生の時、両親に連れられて観ました。 
ストーリーは忘れたけれど灯台守にとても憧れました。

私のバイクも左端に・・・

連休だったので たくさんのバイクや自転車が・・・ これも嬉しい。
〈中田島砂丘〉



5月も半ばを過ぎてしまいました。
一番いい季節、残り僅か1ケ月半しかないとみるべきか、まだ1ケ月半あるぞ、とみるべきか。
後者を選んで、やりたいことを充実させます。