山寺の
和尚さん日記

6月の風

6月になって 一気に夏の気配、やっとストーブを片付けました。

懸案になっている事、位牌堂の位牌整理だとかHPのリニューアルなどはいまだ手付かず状態で、自分が役を務めている団体の用や頼まれたこと、そして山の仕事などで時間が過ぎていきます。

 前回も書きましたが、このような切り立った土手に生えた竹を伐るのは容易ではありません。
滑り落ちたり、転倒したり・・・ 他人には頼めない仕事です。

「アジサイの花」

雨の季節、アジサイの美しい季節。 

雨の日はちょっと嬉しい、 外の仕事はできない、人もやってこない・・・

傘をさして「アジサイの花」を撮影していたら 傘からしたたり落ちる雫に目がとまり、何とか一緒に写してみたいと思いました。

 

所要があって横浜に行った時、ふっと思いついて 鎌倉のアジサイの名所、「明月院」へ。

よく管理された美しいお庭、毎日6人の庭師で手入れされているそうです。

アジサイは毎年300鉢を挿し木で育て、翌年山に移して4年間、その後に庭に運んで新旧の入れ替えをしているのだとか、
美しく保つ、ということは地味な努力の積み重ね。

それにしても、、平日だというのに 人人人・・・ 入場料500円、でした。 一日の売り上げは?などとつい余計なことを・・・



「富士山ピース&アートフェスティバル」

6月3日(日)福祉会館安東記念ホールにて。

会を重ねて第12回です。 私は第3回を見学し、代表の長澤正義さんご夫妻の要請を受けて第4回よりスタッフとなりました。


今回は二人のゲストをお招きしました。

一人は 画家の小林憲明さん、東日本大震災を機に福島の親子の抱きしめる姿を描き始めました。

作品に込めたのは、子を思う親の思いや、震災や原発事故を忘れないでという願い、「ダキシメルオモイ」。

ロビーにて作品の展示を行いました。

「ダキシメルオモイ展」

ロビーは螺旋階段の吹き抜けでなんともイイ感じです。

作品はすべて麻布に油絵具で描かれています。 人物のバックが透けた感じでそれがまた何とも温かい・・・



講演では 福島より避難され富士・富士宮市に在住の3家族の方たちとのトークショーも。

今回の企画が始まってから 上記の方々との取材が行われ、それぞれの「ダキシメルオモイ」が作品として発表されました。



もう一人は歌手のきたがわてつさん。 シンガーソングライターとして「日本国憲法前文」に曲をつけ歌ったのが35年前のこと、以来日本国内各地から海外にまで歌声運動を続けています。



さわやかな歌声と信念に基づいた生き方が、共感を呼びます。 
ご本人の希望で「ダキシメルオモイ」の作品をそのまま舞台に残しました。  とてもよい舞台になりました。


平和を願い、私達の未来が明るいものでありますように、というメッセージを発信し続けてきた小さなグループ、

私はお手伝いをさせていただいているだけですが、よくこれだけのことを、と毎回感動します。


どのような形であれ、続いていって欲しいと思っています。

 

6月の風さわやか、

改めて思います。 6月って、とっても好きな季節です。