寒い日が続いています。 毎朝の本堂のお勤めの時、寒暖計を見るのですが朝6時で室内温度が0~3度、冷え込んだ日はマイナスになることもあります。
窓を開けて気合を入れてお経を唱えます。
お勤めが終わると終わると、寝ている母のベッドに行き、冷え切った体ををスリスリして、
「オカアチャン、オカアチャン、お勤めに行って来ました~」と報告、
「うわ~ッ、ヒャッコイ(冷たい)~、ご苦労様です~」
「本堂は寒かったよ~」
「暖房がないからね~」そして次の私のセリフを前倒しして
「夏は暑くて蚊がいるでしょ? 」さらに前倒しして
「しょうがないよね、修行だから・・・がんばってください」
母が認知症と診断されたのは平成21年1月26日、以来、この病気特有の瞬間で忘れてしまうことが続いているのですが、楽しい会話を繰り返していると、ちゃんと記憶にとどまる、さらなる会話が育つということも発見しました。
9年前に認定を受けた要介護2が今も変わらず、同じレベルをキープできていることはまったくありがたいことです。
いつも笑っているということがいかに大切なことか、と思います。
《寒行》
私がブラジルから戻ったその年に、近隣の若いお坊さんたちが始めた『寒行』に参加させてもらって、以来13年、4人の坊さんだけで歩いていたのが、いまでは30~50人が毎晩参加してくれるようになりました。
出発前に本堂でお経を唱える
家の戸口に立って、その年のご一家の安寧を祈念します。
「大寒(だいかん=1月20日)」から始めて「節分(2月3日)」までの15日間です。
最後の日は村の子どもたちを招いて「豆まき」、2万円分の豆と5万円分のお菓子を撒きます。
今年は「妙覚寺」で開かれました。
その後、15日間皆勤された方を表彰し、妙覚寺のお檀家さんが用意してくれたお茶やお汁粉をいただきながらささやかな「慰労会」が催されました。
「あれ(寒行)は何をしているの?と聞かれてなんと答えていいか分からなかった」という参加者からの声がありました。
皆がそれぞれの気持ちを話してくれました。「修行のため」「弱い自分に打克つ」「歩き終わった後が気持ちがいい」「夜の道で大きな声を出す爽快感」等々・・・
意見を求められ・・・
「私自身で言えば、お題目に身を委ねて歩いていると、山も草も木も自分もきれいな夜空にすっぽりと包まれて、仏さまとひとつになっているというようなこの上ない幸せを感じることがあります。 それぞれが自分の理由をもっていいのだけれど、この地域に住む人たちが穏やかで安らかに暮らせますよう、という願い=祈りを込めて歩いている、ということを忘れないでください」と付け加えました。
《芳林展》
私が所属する書道会、芳林書道院の展覧会が催されました。
毎年「神奈川県民ホール」で行われるのですが、リフォーム中とのことで今年は「横浜市民ギャラリー」でした。
明るい展示室、
真ん中が今回の私の作品、3x6というサイズ、ちょうど畳1枚分です。
水川芳竹会長と作品。
《春はもうそこ》
蕗の薹が(^^♪を出しました。
『劇団うふふ』の ≪花まつり≫ に向けての稽古も毎週1回、熱を帯びてきています。
今回は新作 「ぶんぶく茶釜」、 脚本、演出、音楽、人形制作に至るまですべてオリジナルです。
劇団員は15名ですが、よくも多彩な方が集まってくれたものと思います。
今年の「花まつり」は4月1日です。 どうぞお出かけください。
雪が1回降ったのですが、すぐ溶けました。
1月が寒い年の桜は美しい、と言われています。 あと1ケ月ちょっとで開花するでしょう。
もうすぐ春! とても楽しみです。