山寺の
和尚さん日記

68歳になりました。

誕生日に一人で七面山に登るようになったのは10年ほど前のこと、以来欠かさず続けてきたのですが、1昨年, 「どんど焼き」と重なり、私は組長(班長)だったので断念せざるを得ませんでした。
昨年はといえばその前日、突然の腹痛に吐き気を催すような事態となり、妹に同じ症状が現れたので「ノロウイルス?」、
結局そうではなかったのですが山に行ける状態ではありませんでした。
今年、2年続けて休んでしまった“ナマケ癖” と慢性的な運動不足からくる不安も手伝って、「どうしようかな~?」と初めて思いました。
ところが大切な友人から癌の告知があり、自分にできることは祈ることしかない、とその瞬間に行くことを決めました。
朝4時に車で出発、登り始めたのは6時でした。
暗闇の中、懐中電灯の明りを頼りに一歩一歩、
全行程が50丁、丁(ちょう)とは長さの単位で1丁は約109mなので約5,5kmということになります。 なんだそんなもんか、と思いますがすべて上り坂なのでかなりキツイのです。
ありがたいことに途中3ケ所に坊があり屋根のついた休憩所が用意されています。ここで腰を下ろして、お茶を飲んでまた上を目指します。

13丁目の「肝心坊」

団体さんが休憩できるよう広いスペース

ところどころに屋根のついた休憩所

またところどころに、励ましの言葉、 とりわけこの言葉にはいつも元気をもらいます。

「何度でも 初心に戻れる 七面山」
海抜1720mの「敬慎院」ここが目的地です。

例年に比べて雪が少なく、その分凍ってツルンツルンです。

さすがに寒くてマイナス17度。

お堂で御開帳をしていただき、お経を読んで、祈願をしていただいた友人の“お札(おふだ)”をいただいて
帰山です。

10年前、登りに2時間、下りは天狗のように(?)駆け下りて1時間弱だったのが、今回は登りに4時間、下りが2時間でした。
情けないとか、クヤシイとかも思わず、ただ黙々と登って、タンタンと降りてきました。
 

七面山からの富士山、これも楽しみのひとつ。
そういえば高速道路をバイクで走っていても スピードを出すということに興味がなくなってきたなぁー、と思います。
歳を重ねることによって肉体は間違いなく衰えてゆくけど、そこから得られるものもまた大きい。
今は七面山に行けたことがスナオに嬉しくて、そのきっかけを作ってくれた友人に感謝です。
改めて、昨年一年間の余裕のなさ、集中力、持続力の欠如も年頭の七面山詣でを欠かしたから、と思うに至りました。

身も心もリフレッシュできて、今年はもう“仕切り直し”を何度もしないですむような気がしています。
*明日(1/20) から2月3日まで恒例の『寒行』です。 興徳寺出発は1/20~1/22です。 地元の方はぜひご参加ください。

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