福岡に行ってきました。
毎年11月11日に開かれる「ハル」の定期コンサートを観るためです。
久しぶりの「ハル・サウンド」は実に心地よく、前半のブラジル特集では あの当時にタイムスリップ、 ついウルウルとしてしまいました。
さて 翌日、念願であった 『大相撲九州場所』へ、
意外と知られていませんが お相撲の本場所は
朝8時半の開場から夕方6時近くの「結びの一番」まで、
延々と 取組が続けられているのです。
どんな風に始まるのか、と興味津々で 8時には会場へ。
抽選予約というものがあって 発売のずっと前から申込み 溜席(たまりせき)と呼ばれる 土俵際、前から4列目、を取ることができました。
TVで観ても 観戦している人の周りに手荷物などが見当たらないので、必要最小限で行ったのですが・・・
なんと 座布団の下に履物と 手荷物が入れられるようなスペースがありました。。
土俵下で待機していたのは まだ番付にのらない,入門したばかりの力士、
8時40分、「ただ今より 前相撲を開始いたします」というアナウンスとともに取組が始まりました。
「序の口」「序二段」「三段目」と 取組は続いてゆくのですが、1回きりの仕切りの後 すべてのエネルギーを集中させて あっという間に勝負は終わり、
本場所中、「幕下」までの力士は ほぼ一日置き、計7日間だけ戦って その成績で番付が上がったり下がったりします。
ガラ~ンとした館内に 若い呼び出しの声が響く
1場所7回x年6場所=1年にたった42回 1回の勝負の平均は1分間くらいでしょうか、 土俵の広さは 直径15尺(4,55m)、四角の部屋にしたら 5畳しかありません。
この凝縮された時間とスペースに
人生のすべてを賭けている、
本当に厳しい生き方だと思いました。
行事さんは 半ズボン(?)に裸足
控えの力士も 薄い夏用の座布団みたいなものに
座っています。
(関取になれば 紫の名前入りの布団です)
通路で待機する出番を待つ力士、一人ひとりに 心の中で「がんばれ!」とエールを送るものの、半分は負けてしまうのです。
私が応援している 三段目 千代疾風も目の前で負けてしまいました。 (もう一人、千代の国は 怪我で2場所続けての休場)
溜席では 飲食は禁じられているので 最上階に上がって 幕の内弁当を
十両~幕内と進むにつれて スピードも力も格段に上がってきます。
横綱 白鵬 は さすがの貫録
この日も危なげなく白星を重ねました。
前相撲の力士も 横綱も 全く同じ土俵で命を懸けている。
でも両者が同じ土俵で相まみえることはない、まったく別の世界です。
誰にも等しく 横綱への可能性は開かれている。 ただ勝ち続ければよい、という単純で とてつもなく困難で そして奥深い 相撲の魅力を再認識しました。
『マリンワールド』
その翌日は 飛行機が午後だったので 水族館に 行ってきました。
泳ぐ魚を見るのは とても楽しい。
帰りの飛行機の窓から富士山。
よき3日間でありました。 すべてに 感謝いたします。