山寺の
和尚さん日記

道東ぶらり

6月30日から7月3日まで 北海道に行ってきました。 昨年計画し、お葬式で断念したプランです。
宿泊先だけ決めて 後はその場の気分次第、という気楽な一人旅です。 花と人が好きなので、そこらあたりが目的といえば目的か?



釧路空港で レンタカーを借りて 「霧多布(きりたっぷ)」 を目指しました。 
ちょっと回り道をして 『あやめケ原』

『きりたっぷ湿原』 の ”わたすげ” と ”えぞかんぞう”

『霧多布岬』






山根絢子さん
今回の目的のひとつである
「別海町(べっかいちょう)」の牧場のおばさんの
実家が 「霧多布」
絢子さんは 妹で、 民宿を経営しています。
明るくて エネルギッシュで 創造的、
とっても楽しい方です。


  
”わたすげ”
今年は 例年の1/5 だそう。




何度となく エゾシカと 遭遇します。

別海町の松田牧場

 大学受験に失敗した私は、北海道の牧場に住み込んで働きながら 夜勉強をする・・・という 夢のような浪人生活を 計画し、実行に移したのでした。 その時にお世話になったのが 「松田牧場」 、
牧場の仕事は朝が早く、重労働でしたが、とても楽しく、 イキイキと働いておりましたが 受験勉強のことは すっかり忘れてしまいました。
その牧場も 8年前に廃業、2年前におじさんも亡くなって 今はおばさんが一人で暮らしています。
実に46年ぶりの訪問です。 当時砂利道だった幹線道路も舗装されたので 意外に近く感じました。
おばさんも 歳をとった。


右側が『風蓮湖』 左側が オホーツク海 この細~い半島の道は どんな風に終わるんだろう? なんて好奇心を満たしてくれるのが 一人旅の良さ。


2日目の夜は根室市に泊まり、翌日 「納沙布(ノサップ)岬」
北方領土
話に聞いてはいたけど こんなに近いとは・・・


海の向こう側に見えている陸地が
「北方領土」です。
日本の漁船は ロシアに 入漁料を支払って 漁をしていることを初めて知りました。

このノサップ岬から数キロ手前、
珸瑤瑁(ごようまい)という所にある 
板垣商店、
ブラジル在住の友人 板垣さんの実家
日本最東端のお店、
現在の経営者は イトコの美奈子さん。
この地で生まれ育った友の
少年時代に思いを巡らしながら
感無量でした。


『北方原生花園』


ポニーが近づく
頭を撫でたら
嬉しそうだった・・・
嬉しいのは
こっちの方。
最後の日は 釧路川をカヌーで下る。


静か・・ 聞こえるのは 野鳥の鳴き声と 櫓が水を切る音のみ、 静寂に しっとりとした森と水の香りが重なって 別世界のよう。

”丹頂鶴”



”忘れな草”

3日間で 走行距離が 532km、 一日170km程度の まったく気楽なドライブでした。
釧路空港を拠点にしての旅行といえば 阿寒~摩周~知床 などが 一般的ですが、 それ以外の道東の魅力を 堪能しました。
花がきれい、海が美しい、霧がまたよかった・・・  それらのすばらしい環境が 俗化していないところが イイ。
そして 何よりも そこに住む人たちが すばらしくいいのです。
旅の初日は 後頭部のあたりに シコリのようなものが残っていました。
そんなものはナイと思っていたけど 日常生活のシガラミだったでしょうか。
2日目に あのこと、このこと スッキリ忘れ、 花畑で転がっておりました。
ゼイタクな時間でした。


帰って すぐにブログをupするつもりでしたが お葬式が立て続けに2つ重なり、 本日 やっと一息つけました。
明日から 7月お盆の お経廻りです。 これから 9月のお彼岸まで ビッシリとしたスケジュールが始まります。
遊びはオシマイ!