山寺の
和尚さん日記

桜が見ごろです

4月3日() 「花まつり」。




とっても、肌寒い日でした。 
楽しいイベントを伴わない法要に 果たしてどれくらいの方が来てくださるかなぁ~ と、
それでも 本堂に50席ばかりの椅子を並べておいたのですが 60人を超える方が来てくださり、嬉しかったです。

法話では 宮城県でのボランティア活動の写真を見ていただきながら この災害を どうとらえたらいいだろうか? について 私の思いを話させていただきました。



今回のことを「天罰」と発言した 政治家がおりました。 後に 謝罪し、撤回いたしましたが 甚だ 軽率であったと思います。 東北の方たちが 天の意に背くことをして、それで罰を受けた、 などとは とても考えられないし、 被災者の方たちを 深く傷つける言葉であったと思います。 
ただ 私は 彼の真意というものは あるところで 理解できる。
私は これを 日本人全体に与えられた 仏さまからの試練、と捉えたいと思います。
 
日本全体が、あるいは世界が、どこか間違った方向に進もうとしている、それが 政治の力で修正できなくなっている 今、 必要なこととして 与えられた、と思いたいのです。
私は 仏さまの存在を信じていますし、すべての現象に偶然はない、と思っていますし、 
仏さまは 決してイジワルやイヤガラセはしない、と思うからです。
自然をねじ伏せることなどはできない、と解った。 原発も要らない。
過ぎてしまったことはアキラメ、 反省はしても 後悔はせず、 希望だけに生きること。
思いやりの心と 知恵を寄せ合い 正しい価値観が 日本中に拡がったとき この国は 間違いなく救われると思います。 

法話に続いて 
声楽家 諏訪部絵美さんの アカペラ独唱、
曲は「アメージンググレイス」。 
澄んだ歌声に
少々重たくなっていた心を 洗っていただきました。
嬉しい話が ひとつ。
1昨年の 興徳寺花まつりで 知り合ったカップルが 1週間前に結婚式を挙げ、参詣してくれたので 皆に紹介させていただきました。



金澤武史君と 珠美さん。 
これから 興徳寺が 縁結びのお寺となりますように・・・ 

さてさて 興徳寺の桜は 今が見ごろ。
九州の友人 光森さんが 富士山と桜を 楽しみに 昨日まで2泊してくれたのですが 桜は咲いても お山は ずっと雲の中、
それが 本日は 雲ひとつない晴天に恵まれ 境内は 多くのカメラマンで賑わいました。




今年から 下に駐車場を作ったので 写真を撮る方は ここに駐車してください、と看板を 置きました。
上の駐車場に 何十台の車が入ると 撮影場所をめぐって よくトラブルがおきていたし、 やはり 上は 檀家さんとか お参詣の方のために 確保してあげたい、と思うからです。 でもそれを無視して 「自分だけは いいだろう」 と車で登って来る方がいます。
その心が今の日本をダメにしている、と私は言いたいのです。
何十人というカメラマンの中を私が 歩いても 挨拶をされる方は 本当に稀です。
そういう時は 私の方から声をかけるようにしていますが それでも 無視されることもある。
私の格好からみて 住職であることは 想像できると思うのですが・・・ 
そのちょっとした 心の通い合いが 今の日本を 救うのだ! と言いたいのです。 



 
興徳寺の桜、 
これから1週間くらいで すべてが満開となるでしょう。
今週中は お天気もよさそうです。
どうぞ お出かけください。