興徳寺の情報交流

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興徳寺の情報交流-紙上法話

第77号(復刊第2号)平成19秋お彼岸

感謝するから 幸せに なれる

 人は幸せだから 感謝するのではありません。小さなことにも感謝するから幸せになれるのです。
幸せを願うならば、小さなことにも感謝できる感受性豊かな人間になることです。

   「情けは人のためならず」ということわざがあります。 情けをかけてやることは、人のためではない、つまりは自分のため、という意味です。(甘やかすだけだから、情けをかけても、その人のためにならない、という解釈は間違いです)

 「してあげる」という思いを「させていただく」に変えられたら、そこに、感謝の心が生まれます。「ありがとうございます」「いえ、こちらこそ、ありがとうございます」いつもそんな風に生きられたらステキですね。

 言うまでもなく、私たちはそれこそたくさんの人々のおかげで、今を生きています。直接会うことはないけれど、食べている物、着ているもの、あるいは電気にしろガスにしろ、どこかの遠い外国から私たちのところに届くまで、実にさまざまな人々の手を経ていることがわかります。
そして、今の自分を支えてくれている人たち、家族・友達・仲間など、そのおかげで生きていられる、ということが感じられたら、それが感謝の心です。 それを形にあらわしてみましょう。

日蓮聖人は、
『親によき物あたえんと思いて、せめてすることなくば、日に二、三度笑みて向かえ』
と教えておられます。
親にこれといってしてあげることがなかったら、一日二、三度、にこにこして声をかけなさい、それだけでも立派な孝養ですよ、という教えです。

 健康なら健康な生活に感謝、 病気になれば、病気なのに幸せな日々をおくらさせていただいていることに感謝、お金があれば、あるということに感謝、お金がなければ、ないけれども生活させていただけることに感謝。

 「ありがとうございます」という感謝のこころが、真の祈りです。

 幸せだから感謝するのではなく、感謝するから幸せになれるのです。