山寺の
和尚さん日記

お会式の伝説

本日、興徳寺の『お会式』でした。
宗祖日蓮大聖人(しょうにん)のお年忌で、ご命日(10月13日)の頃に 日本中の日蓮宗あるいは 日蓮聖人の教えを根本とするすべての寺院で 執り行われる行事です。  
興徳寺は毎年 11月の第2日曜日としています。



開式まで2時間、
台所は お手伝いの 女衆(おんなしゅう、このあたりでは おんなし と呼びます)がテンヤワンヤ・・・


こちらは男衆、
          お台所を支えてくれた 美人スタッフ=女衆


          世話人さんたち=男衆



興徳寺のお会式伝説
それは・・・
興徳寺のお会式は
・・・・
雨が降らない!
天気予報は 全国的に雨、
各地の予報でも
「曇り~雨、午後は本降り」
それが 開式前は 曇り、
式の途中でパラパラときましたが
みなさんがお帰りになるころは
ほとんど気にならないような降りに
変わっていたのです。
伝説、恐るべし!

開式に先立って 前列の方たちに 太鼓の稽古
「『だんだんよくなる 法華のタイコ』
という言葉があります。
だんだん気持ちよくなってテンポがどんどん
早くなることが ママありますので
そこだけ気をつけてください」


本堂にいっぱいのお参詣をいただきました。


法要の後は 東光寺住職 川名義博上人の 高座説教。

母親が 岩手県大船渡市の出身で 震災直後に被災地を訪れ、 以後 現在に至るまで支援活動を続けておられます。
皆でお食事


庫裏の 4つの8畳間の襖を全部外して 大広間に・・・ 古き日本建築は 実に合理的な建物であります。
また食事も シイタケのご飯とみそ汁・漬物、それに 春に塩蔵しておいた 筍・蕗、更に 今が旬の里芋と こんにゃくの煮っころがしと なます。 まったくの素朴な田舎料理ですが すべて女衆の手作りで、これもまた 興徳寺の伝統の味です。

 
1年の区切りの日、があるとしたら 私の場合、正月でも 誕生日でもなく 「お会式」です。
9年前の 「お会式」で 私は 出家しました。 
今日から 僧侶としての10年目がスタートします。 10年を ひとつのステップとするなら まさに締めくくりの年、 来年のこの日、きちっと総括したく 精進して参ります。


明日から 九州に行きます。 毎年11月11日が 『ハル』のコンサートなのですが いつもお会式前で行けず、やっとチャンスがきました。
12日はレンタルバイクで 耶馬溪まで ツーリングしてきます。 
*今回の 「お会式」の写真は 富士市のアマチュアカメラマン 加藤年一さんに お願いし 撮っていただきました。 ありがとうございました。